吉岡心平のマーク

タキ6600形6638

私有貨車

 形式
索引

タキ6550形
タキ6650形

 番号
ロット表

タキ6635

 ページ
索引

特別編705
特別編707

積荷
●構造

入口


 タキ6600形は30トン積エチレングリコール専用車で、昭和44年から三菱油化、日石輸送、そして三井物産の順で35トン車に移行した。ところが日曹油化だけは35トン化することなく、昭和45年に本形式の最終ロットを製作した。これにより誕生したのが、今回紹介する妙にモダンなロットである。

 タキ6638は6637と共に昭和45年10月日車支店で製作された。

 外観・構造は、昭和40年日車支店で同社向に製作したタキ6623の上廻りに、タキ15800形と同じ日車形軽量台枠を組合せたものである。
 設計比重は1.09・タンク容積は27.5m3で、タキ6623と同値であった。

 タンク体はステンレス鋼製で、板厚は胴板6mm ・鏡板8mm、タンク寸法は直径は1,900mm・長さは10,050mmであった。尚この寸法はタキ6623と同一である。
 荷役装置もタキ6623に酷似し、箱型の乾燥箱やドラムカン形となったドーム頂部も同一である。
 台枠は日車形の軽量台枠で、同社製のタキ15800形に酷似するが、台枠長さは10,700mm、BC間距離は7,700mmで、全長はこちらの方が100mm長い。オーバーハング長は1,500mmに短縮されている。ブレーキはKSD形積空+両側、台車はTR41Cであった。

 所有者は日曹油化工業KK・常備駅は浜五井であった。平成7年4月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和45年10月
製造所   日車支店
設計比重 1.09
タンク容積 27.5m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 ステンレス鋼
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク直径 1,900mm
タンク長さ 10,050mm
付帯設備 吸湿装置
●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      10,700mm
BC間距離  7,700mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD203−254形積空
台車      TR41C形

タキ6600形6638の写真

【写真1706】 タキ6600形6638 昭和59年8月12日 村田駅にて P:吉岡心平


【特別編706】060918作成R4A、070720R4A2、081118R4BY、130902諸元追加+R4C。