吉岡心平のマーク

タム80形84

私有貨車

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タム40形
▼タム100初代形

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ロット表


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特別編668
特別編670

積荷
●構造

入口


 タム80形とは妙に半端だ。タム40形が存在したためだが、無理して「80」に収める必要も無かったように思える。ともあれ話題となるのはこの点だけで、その他は至極まともなタンク車だった。

 タム80形は15トン積クレオソート専用車で、昭和24〜35年に5両が製作された。このうち最初の2両は、ヨンサントウに際しタム20080形に改番されている。

 タム84は83と一緒に昭和35年11月富士重で製作された。本形式のラストナンバーである。

 設計比重は1.08・タンク容積は14mである。

 タンク体は普通鋼製で、寸法は直径1,700mm・長さ6,500mmであった。
 荷役装置は吐出管による下出しだが、高粘度のためアシスト用の空気管を装備している。
 台枠は平形で、長さ7,100mm・軸距4,100mmと、タム7600形第一ロットと同一である。走り装置は落成時から2段リンク式を装備していた。

 落成時の所有者は三池合成工業KK・常備駅は大牟田であった。昭和37年4月、同社の併合により所有者は三井化学工業KKとなった。昭和39年12月には常備駅が宮浦に変わり、昭和44年1月には分社で三井コークス工業KK所有となった。昭和56年10月に廃車となった。


タム80形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
80,81 S2407〜2412 習志野 山陽木材防腐KK
82 S2609 日立 三池合成工業KK
83,84 S3511 富士重 三池合成工業KK

タム80形84の写真

【写真1669】 タム80形84 昭和57年3月23日 宮浦駅にて P:吉岡心平


【特別編669】060508作成R4A、070712R4A2、080624ロット表R3追加、081009R4BY、130730R4C。