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タム8400形8401 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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●積荷 |
■入口 |
2軸タンク車の生産が終息したのはヨンサントウが直接の原因だが、実際のところ昭和40年代に入ると限られた数しか製作されていない。一方、この時期はタンク車輸送される化成品のレパートリーも増え、様々なタムが登場した。まさに消え行く炎が放った光芒であった。 タム8400形は昭和39年3月に日立で2両製作された。タンク体はステンレス鋼製で容積は19.1m3と小さいが、積荷のアセトアルデヒド輸送には高度の保冷性能を要するため、厚さ150mmのポリスチレン断熱材をタンク周囲に施した。このため軸距は5,100mm・台枠長さ8,300mmに達し、 |
共に2軸タンク車では最大注で、まさに極限設計車という事ができよう。このため自重も11.4トンと制限一杯であったが、実際には写真のようにオーバー気味であった。ドームの前後には上入れ上出し方式の液出管と空気管があり、角型の保冷カバーに収納されている。 落成時の所有者は倉敷レイヨンKK・常備駅は中条であった。昭和45年10月に会社名はKKクラレに変更されている。昭和58年9月に廃車となった。 注:トムフ台枠流用の戦災復旧車を除く。 |
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●関連形式 タム7900形7900 昭和36年日車本店製で、タムの極限設計車の例。 タム9100形9100 昭和42年新潟製で、大型の2軸タンク車の例。 |
【写真1127の1】 タム8400形8401 昭和44年8月31日 中条駅にて P:堀井純一
【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】
【写真1127の2】 タム8400形8401 中条駅にて P:竹中寿人
KKクラレになってからの撮影。ドーム脇に見える蛇口のようなものは窒素封入口である。
【竹中さんから貴重な写真を提供して頂きました】