吉岡心平のマーク

タム8400形8401

私有貨車

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タム8300形
タム8500形

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特別編126
特別編128

積荷
●構造

入口


 2軸タンク車の生産が終息したのはヨンサントウが直接の原因だが、実際のところ昭和40年代に入ると限られた数しか製作されていない。一方、この時期はタンク車輸送される化成品のレパートリーも増え、様々なタムが登場した。まさに消え行く炎が放った光芒であった。

 タム8400形は昭和39年3月に日立で2両製作された。タンク体はステンレス鋼製で容積は19.1mと小さいが、積荷のアセトアルデヒド輸送には高度の保冷性能を要するため、厚さ150mmのポリスチレン断熱材をタンク周囲に施した。このため軸距は5,100mm・台枠長さ8,300mmに達し、

共に2軸タンク車では最大注で、まさに極限設計車という事ができよう。このため自重も11.4トンと制限一杯であったが、実際には写真のようにオーバー気味であった。ドームの前後には上入れ上出し方式の液出管と空気管があり、角型の保冷カバーに収納されている。

 落成時の所有者は倉敷レイヨンKK・常備駅は中条であった。昭和45年10月に会社名はKKクラレに変更されている。昭和58年9月に廃車となった。

注:トムフ台枠流用の戦災復旧車を除く。


●関連形式 タム7900形7900 昭和36年日車本店製で、タムの極限設計車の例。

        タム9100形9100 昭和42年新潟製で、大型の2軸タンク車の例。


タム8400形8401の写真

【写真1127の1】 タム8400形8401 昭和44年8月31日 中条駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】

タム8400形8401の写真

【写真1127の2】 タム8400形8401 中条駅にて P:竹中寿人

KKクラレになってからの撮影。ドーム脇に見える蛇口のようなものは窒素封入口である。

【竹中さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編127】011124作成、020714リンク追加、040116R4、050503R4A、070818R4A2、090208R4BY、130713R4C。