吉岡心平のマーク

タキ5750形85784

私有貨車

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タキ5700形
タキ5800形

 番号
解説

タキ85767
タキ85793

 ページ
索引

特別編670
特別編672

積荷
●構造

入口


 東北肥料の所有車をリクエスト頂いた。同社は秋田在の中堅肥料メーカーで、所有したタンク車もこれを反映して液化アンモニアと濃硫酸と、いささか地味なラインナップである。
 今回はその中でも、最大派閥であったタキ5750形を紹介しよう。

 タキ85784は昭和46年2月川崎で、タキ85783〜85787の5両ロットとして製作された。

 外観・構造は、川崎が安宅産業向に量産していた車両に準じており、特に変わった点は見られない。

 設計比重は1.84・タンク容積は21.7m3で、本形式では、濃硫酸単独車の標準値である。
 ドームレスのタンク体は耐候性高張力鋼製で、直径は1,850mm・長さは8,570mmであった。
 台枠は独特の側梁省略タイプで、長さは10,000mm・BC間距離は7,000mm、ブレーキはKSD形積空+両側、台車はTR41Cであった。

 所有者は東北肥料KKで、常備駅は工場所在地の羽後牛島であった。写真は同駅で撮影したもので、焼島宛に出荷された硫酸を輸送中の姿である。平成元年12月に5両まとめて廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和46年2月
製造所   川崎
設計比重  1.84
タンク容積 21.7m3
タンク形態 直円筒(S1)形ドームレス
●上廻り
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク板厚 胴板8mm・鏡板9mm
タンク直径 1,850mm
タンク長さ  8,570mm
●荷役方式
荷役方式  上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   側梁省略幅狭形
台枠長さ    10,000mm
BC間距離   7,000mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD254−305形積空
台車      TR41C形

タキ5750形85784の写真

【写真1671】 タキ5750形85784 昭和57年9月3日 羽後牛島駅にて P:吉岡心平


【特別編671】060516作成R4A、070727R4A2、080706R4BY、100321諸元追加+R4B、131231R4C。