吉岡心平のマーク

タキ9750形9759

私有貨車

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タキ9700形
タキ9800形

 番号
ロット表

タキ9757

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特別編667
特別編669

積荷
構造

入口


 タキ9750形は35トン積ガソリン専用車で、汽車が開発した10系タンク車の一員である。昭和37〜41年に4ロット19両が汽車東京で製作された。今回は積空ブレーキを装備した最終ロットを解説する。

 タキ9759は9768迄の10両ロットとして昭和41年9月汽車東京で製作された。

 設計比重は0.73・タンク容積は48m3で、従来のロットと同一である。
 タンク体は耐候性高張力鋼(SPA)製で、形態は両端部を円錐形に絞ったC3s異径胴を採用した。

 タンク寸法は両端直径2,050mm・中央直径2,300mm・長さ12,120mmであった。
 台枠は中梁をハット断面のプレス品とした10系特有のもので、長さは12,820mmであった。ブレーキ装置は本形式で初めてかつ唯一積空ブレーキを採用した。台車はTR41Cである。

 落成時の所有者は昭和石油KK・常備駅は室蘭であった。昭和44年12月には苫小牧港開発の石油埠頭駅に移動した。昭和59年8月には昭和シェル石油発足に伴い、常備駅はそのままで日本石油輸送KKに移籍した。平成2〜3年頃に北海道から本州に移り、平成9年6月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和41年9月
製造所   汽車東京
設計比重 0.73
タンク容積 48.0m3
●上廻り
タンク形態 異径胴(C3s)形ドーム付
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク両端直径 2,100mm
タンク中央直径 2,300mm
タンク長さ 12,120mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   枕梁間側梁省略形
長さ      12,820mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ9750形9759の写真

【写真1668】 タキ9750形9759 昭和61年8月1日 石油埠頭駅にて P:吉岡心平

石油埠頭でのショット。この角度からだと、積空ブレーキの構造が良く判る。


【特別編668】060506作成R4A、070712R4A2、081006R4BY、101126R4B、131230諸元追加+R4C。