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タキ400形412 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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●積荷 |
■入口 |
今回はカセイソーダ専用車の嚆矢となったタキ400形を紹介しよう。 タキ412は昭和13年2月日車本店で製作された。タキ400形では3ロット目で、一両一ロットであった。 本車の誕生には謎がある。何故なら落成直後の昭和13年3月、昭和10年製のタキ400号車が僅か3年で廃車されたからだ。当初は事故車の置換えと思ったが、同時期に廃車されたタキ300形300,301と共に三井三池向に転用された可能性が高い。何故、直接新製せずに振替のような事をしたのか、タキ400形とされる未公開図面との関連、そしてタオ18号車の酷似した台枠の由来は・・・謎は尽きない。 タンク体は普通鋼製の溶接組立で、板厚は胴板 |
10mm・鏡板13mmと戦後の標準値より各1mm厚い。ドーム頂部はフランジ構造を採用したが、これは当時の日車の流儀で、タンク内部の清掃点検を重視したためだろう。タンク受台は硬木を挟み込んだアメリカ風で、センタアンカは車体中央の台枠横梁を避けるため、前後に2分割されているが、これ等も当時の日車製のプラクティスである。 落成時の所有者はレーヨン曹達KK・常備駅は伏木であった。戦時中の昭和20年1月に東亜合成化学工業KK所有となった。昭和29年2月に名電築港駅に移動し、昭和41年1月には昭和町駅常備となった。同年7月に傍系の鶴見曹達KKに移籍し鶴見川口駅常備となった。同駅から岳南鉄道や天竜川への輸送に使用されていたが、昭和50年に享年40歳で廃車となった。 |
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ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 落成時の所有者 |
1 | 400〜409 | S1012 | 日車本店 | レーヨン曹達KK |
2 | 410,411 | S1205 | 日車本店 | レーヨン曹達KK |
3 | 412 | S1302 | 日車本店 | レーヨン曹達KK |
4 | 413 | S2408 | 川崎 | 大日本紡績KK |
5 | 414 | S2409 | 造機 | 興国人絹パルプKK |
6 | 415,416 | S2412 | 東洋レーヨン | 興国人絹パルプKK |
7 | 417 | S2610 | 造機 | 日軽化工KK |
【写真1662】 タキ400形412 撮影日不明 須津駅にて P:吉岡心平