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タキ400形417 |
私有貨車 |
○ |
形式 |
番号 |
▲タキ414 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
CD−ROM第15巻所載の中で、最も珍奇なタンク車と言えばタキ417だろう。 濃硫酸に比べ、苛性ソーダ液タンク車の歴史は、昭和10年からスタートと新しい。なぜなら苛性ソーダは煮詰めると固化するので、固体で輸送していたからである。液体では水まで運ぶため、輸送効率が悪いと言う訳だ。ところが液体を煮詰めるエネルギーと、再び水に溶解する手間とを考えると、大量に消費する場合は液状で運んだほうが安上りとなる。かくして液状苛性の輸送は大口ユーザーが口火を切ったので、タンク車の歴史もタやタムでなくタキ400形から始まることになる・・ タキ417は昭和26年10月造機で製作された。どこまでを戦災復旧車とするかは難しい問題だが、少なくとも台車は国鉄貨車の中古品である。 |
造機では昭和24年にワキ207を復旧してタキ414に仕立てており、今回も似た手を使ったものと思われる。本車で最大の謎はその台車で、TR24の中でも珍種である「両抱ブレーキ」のタイプである。そもそもTR24はワキ1形用として開発された高速台車で、基本は片押ブレーキだったが制輪子の磨耗が激しく、昭和13年以降に製作されたワキ1とワムフ1形は、両抱ブレーキに改良された。 所有者は日軽化工KK・常備駅は岩淵であった。昭和45年6月、駅名は富士川に改称された。昭和58年12月に廃車となった。 |
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【写真84】 タキ400形417 昭和49年12月31日 富士川駅にて P:吉岡心平