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タキ300形327 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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●積荷 |
■入口 |
リクエストにお答えして、北海道日産化学KKが所有したタンク車を取り上げる。 タキ327は319〜331の13両ロットの一員として、昭和18年7月新潟で製作された。 基本設計は昭和13〜16年に新潟が17両製作した日本鉱業向けロットに準じるが、細部は改良されている。設計比重1.81・タンク容積16.7m3は日鉱向けと同一値であった。 タンク体は普通鋼製で、板厚は胴板10mm・鏡板12mmは戦後製より厚い。寸法は直径1,645mm・長さ8,036mmで、タンク帯金は前作同様2本並列である。日鉱向けのセンタアンカは前後2箇所に分割されていたが、このロットは中央 |
一箇所となった。戦時中の製作のため、タンク踏板や運転関係標記板は木製である。安全弁が2個あるのは何故だろうか? 落成時の所有者は産業設備営団(借受使用者日本鉱業KK)・常備駅は速星であった。昭和24年4月に晴れて日産化学工業KKの所有となった。常備駅は一貫して速星だったが、昭和41年3月に北海道日産化学KK所有・五稜郭駅常備となり、昭和49年12月に廃車された。 |
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●関連形式 タキ6200形6201 同一ロットのタキ329を昭和32年に改造した甲種硝酸専用車。 |
【写真1657】 タキ300形327 昭和45年8月29日 羽後牛島駅にて P:堀井純一
タンク体の社名標記は「北海道日産KK」となっている。
【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】