吉岡心平のマーク

タキ250形250

私有貨車

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タキ200二代形
タキ300形

 番号
ロット表

タキ250
タキ251

 ページ
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特別編652
特別編654

積荷
●構造

入口


 タキ250形は30トン積アンモニア水専用車で、昭和38〜42年に日立・富士重で3ロット4両が製作された。

 弊サイトでは、既にラストナンバーのタキ253を紹介したので、今回はトップナンバーを取り上げよう。

 タキ250は昭和38年12月日立で製作された。一ロット一両だが、タム4700形15トン車のラストナンバーである4707と同時に誕生しており、丁度荷重が15トンから30トンに移り変わる時期の製作と思われる。
 設計比重は0.9・タンク容積は33.4mとアン

モニア水では標準値である。
 タンク体は普通鋼製で、直径は2,050mm・長さは10,420mmであった。蒸気圧の高い積荷のため、周囲にはスチロポール断熱材と薄鋼板からなる保冷用のキセがあった。
 荷役装置は空気加圧による上出し方式で、空気管・液出管はS字管により車側に導かれている。
 台枠は平形で、長さは11,200mm・BC間距離は8,900mmであった。ブレーキはKD形空気+手・台車はTR41Cであった。

 所有者は日産化学KK・常備駅は速星であった。本形式の中では唯一平成まで生き延びたが、平成3年7月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和38年12月
製造所   日立
設計比重 0.9
タンク容積 33.4m3
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
●上廻り
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板9・鏡板12mm
タンク直径 2,050mm
タンク長さ 10,420mm(外面)
熱絶縁   厚さ40mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
台枠長さ   11,200mm
BC間距離  7,900mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ250形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
250 S3812 日立 日産化学工業KK
251 S4204 富士重 日産化学工業KK
252,253 S4212 日立 日産化学工業KK

タキ250形250の写真

【写真1653】 タキ250形250 昭和47年6月17日 速星駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編653】060306作成R4A、060311リンク変更、060420ロット表追加、070101ロット表R2、070701R4A2、

070923ロット表R3、080916R4BY、130902諸元追加+R4C。