吉岡心平のマーク

タキ250形253

私有貨車

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タキ200二代形
タキ300形

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ロット表

タキ251

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第86週
第88週

積荷
●構造

入口


 タキ250形は30トン積アンモニア水専用車で、昭和38〜42年に4両が日立、富士重で製作された。タム4700形15トン車をそのままボギー車にしたような形態である。

 タキ253は本形式のラストで、252と一緒に昭和42年12月日立で製作された。
 設計比重は0.9、タンク材質は普通鋼製で、周囲には保冷用のスチロポール断熱材と薄鋼板製のキセがある。タンク直径が2,050mmと太かったため、キセ直径も太くなり、海外のタンク車のような迫力のある外観となった。
 台枠は標準的な平形だが、見所は押え金方式を用いたタンク受台と手ブレーキの組合せだ。

 当時は99系タンク車の製作が終息し、35系タンク車の量産が始まった年で、日立では昭和42年6月にタキ7750形を開発した。タンク体に耐候性高張力鋼を用いた意欲作で、ブレーキは片側ブレーキを採用したが、タンク受台は従来通りの帯金方式であった。
 このように化成品タンク車への新技術の応用は、段階的に行なわれたため、昭和40年代初期の車両の設計プラクティスはバラエティに富み、ファンとしては目が離せない。

 所有者は日産化学工業KKで、常備駅は速星であった。名古屋港や浪速で良く見かけたものである。昭和63年7月に廃車となった。


タキ250形253の写真

【写真87】 タキ250形253 昭和49年12月23日 名古屋港駅にて P:吉岡心平


【第87週】020428作成、020930リンク追加、040110R4、050420R4A、060311リンク追加、060420リンク追加、
070929R4A2、081201R4BY、130401R4C。