吉岡心平のマーク

タキ9900形39939

私有貨車

 形式
索引

タキ9800形
タキ10000形

 番号
解説

タキ39912
タキ49906

 ページ
索引

特別編650
特別編652

●積荷
構造

入口


 リクエストにお答えして、かつてエッソスタンダード石油が所有したタキ9900形を取り上げよう。

 タキ39939は、昭和40年2月東急で製作された。39938との2両ロットであった。
 東急製の99系と聞くと奇異に感じるが、同社は石油系タンク車をそこそこ製作しており、本形式でも22912〜22919,39938,39939,49983〜49985,59942〜59945の16両を製作している。

 設計比重は0.73、タンク容積は48.0mと標準値である。
 タンク体は99系のシンボルであるF5s形魚腹形異径胴で、材質は普通鋼だが内面には亜鉛系の

防食塗料であるザップコートが塗装されていた。タンク寸法は両端直径2,050mm・中央直径2,500mm・長さは11,800mmで、標準的な値であった。99系のメーカー識別ポイントであるドームは、扁平な頂部にすべり留めの組合せだ。
 台枠はフレームレス構造のため両端だけで、長さは12,520mm・BC間距離は8,320mmであった。ブレーキはKD形空気+手、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者はエッソスタンダード石油KK・常備駅は清水であった。昭和55年10月に内外輸送KKに移籍し、中条駅常備となった。太郎代からのアセトン輸送に使用されていたが、平成12年2月に廃車となった。


タキ9900形39939の写真

【写真1651】 タキ9900形39939 昭和52年8月21日 塩浜操駅にて P:吉岡心平


【特別編651】060228作成R4A、070612リンク変更、070704R4A2、080916R4BY、100820R4B。