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タキ9800形9801

私有貨車

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タキ9750形
タキ9900形

 番号
解説


タキ9820

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特別編772
特別編774

●積荷
構造

入口


 タキ9900形は99系の始祖だけあって、初期製作分は試作的要素が強かったのに対し、その石油類版であるタキ9800形は、最初から標準化が進んでいた。

 タキ9801は昭和37年9月日車本店製で、タキ9800〜9810からなる11両ロットに属していた。

 日車本店は99系の開発メーカーだけあって、本形式で最多数を占めるが、初期製作分はこのロットの外観・構造を踏襲した。丸みを帯びたタマネギ形ドームは、日車本店製の証である。
 設計比重は0.85・タンク容積は41.2mであった。

 タンク体は魚腹形のF5sタイプ異径胴で、材質は普通鋼、板厚は胴板9mm・鏡板12mmであった。タンク寸法は両端直径2,050mm・中央直径2,500mm・長さは10,420mmで、内部には蒸気加熱管を装備していた。
 台枠はフレームレス構造のため両端部しかなく、端梁間長さは11,220mm・BC間距離は7,920mmであった。ブレーキはKD254形空気+手、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者はシェル石油KK・常備駅は浜安善であった。昭和56年6月に日本石油輸送KK所有となり、南港駅常備となったが、同年9月にタキ42750形42865に改造された。


【特別編773】070428作成R4A、070823R4A2、081113R4BY。

タキ9800形9801の写真

【写真1773】 タキ9800形9801 昭和53年9月10日 塩浜操駅にて P:吉岡心平