吉岡心平のマーク

タキ12200形12284

私有貨車

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タキ12050形
タキ12300形

 番号
解説

タキ12280
タキ12700

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特別編641
特別編643

積荷
●構造

入口


 先日の貨鉄博では、貨車ファンの皆様と交流させて頂いた。今回は坂口さんからリクエスト頂いた大阪セメントのタキ12200形を紹介しよう。

 タキ12284は12281〜12291の11両ロットの一員で、昭和48年12月富士重で製作された。 日立製が主流の大阪セメントでは、富士重製は珍しく、またタキ12200形でも唯一の同社向ロットであった。

 設計比重・タンク容積はタキ12200形の標準値で、各々1.17・34.2m3であった。
 タンク体は普通鋼製で、タンク寸法は従来ロットと同一とされ、直径2,200mm・長さは9,350

mmであった。下半分は漏斗状となり、フレームレスこを補うための補強が横一線に走っている。
 荷役方式はエアスライド方式で、積込口は3箇所あり、吐出口は左右でなく直下であった。
 台枠はフレームレス構造のため両端のみで、長さは10,000mm・BC間距離は7,100mmであった。ブレーキ装置はKSD形積空+手、台車はTR41E−13であった。

 落成時の所有者は大阪セメントKK・常備駅は近江長岡であった。平成6年10月に合併で住友大阪セメントKKとなり、本巣駅を基地としていたようだ。書類上は現存するようだが、鉄道輸送の終息を前に、恐らく廃車となった模様である。


■主要諸元
製造年   昭和48年12月
製造所   富士重
設計比重 1.17
タンク容積 34.2m3
●上廻り
タンク形態 異径胴形
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板4.5・鏡板4.5mm
タンク両端直径 2,200mm
タンク長さ 9,350mm

●荷役方式
荷役方式 エアスライド式
●下廻り
台枠形式   フレームレス形
台枠長さ   10,000mm
BC間距離  7,100mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KSD180−254形積空
台車      TR41E−13形

タキ12200形12284の写真

【写真1642】 タキ12200形12284 昭和60年5月2日 近江長岡駅にて P:吉岡心平

写真からはタンク中央が太いように見えるが、これは傾斜したタンク踏板がもたらす錯覚だ。


【特別編642】060113作成R4A、070623R4A2、081003R4BY、131205諸元追加+R4C。