吉岡心平のマーク

タキ12050形12050

私有貨車

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タキ12000形
タキ12200形

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ロット表


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特別編548
特別編550

積荷
●構造

入口


 タキ1500形石油類タンク車の転用改造車から、細くて長い銀色タンクで有名だった、タキ12050形を取り上げる。

 タキ12050は38トン積甲種硝酸専用車として、昭和57年11月富士重でタキ1500形15598から改造された。
 一形式一両で、タキ10950形35トン車の増備だが、石油タンク車から改造の際、荷重を限界一杯の38トンとしたため新形式となった。種車は昭和37年12月日車支店製で、ゴム緩衝器を装備したロットを選択したとされる。
 その後、昭和62年7月に荷重と専用種別が変更され、35トン積希硝酸専用となった。

 設計比重は1.62・タンク容積は23.4m3で、 新製したタンク体はステンレス鋼製の直円筒形ドームレスタイプとなり、サイズを流用した台枠に合せたため、直径1,750mm・長さ11,600mmと異様に細く長くなった。
 台枠は種車流用の平形で、長さ12,900mm・BC間距離9,600mmである。荷重増によりブレーキ装置はKSD形積空に交換されたが、台車は種車のTR41Cのままである。

 落成時の所有者は日本石油輸送KK・常備駅は扇町だったが、直ちに日産化学工業KK所有・速星駅常備に変更された。越中島貨物駅などの常連だったが、平成10年4月に廃車となった。


●同一専用種別 タキ10950形10950 昭和55年富士重製で日産化学工業KK向。先輩形式で35トン積。


■主要諸元
改造年   昭和57年11月
改造所   富士重
設計比重 1.62
タンク容積 23.4m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドームレス
タンク材質 ステンレス鋼(SUS316)
タンク板厚 胴板8・鏡板9mm
タンク直径 1,750mm
タンク長さ 11,600mm

●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      12,900mm
BC間距離  9,600mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KSD254−305形
台車      TR41C形

タキ12050形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
12050 S5711▲ 富士重 タキ1500 15598 日本石油輸送KK

タキ12050形12050の写真

【写真1549】 タキ12050形12050 平成2年5月20日 越中島駅にて P:吉岡心平


【特別編549】041208作成R4、050422R4A、050727リンク追加、071217R4A2、071223ロット表R3追加、
081230R4BY、130722諸元追加+R4C。