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タキ12300形12300 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
粉モノタンク車には妙な車が多い。私有貨車セミナーで特集したタキ6400形アルミナ専用車や特別編のタキ6550形塩ビタンク車はその最たるものだが、今回取上げるタキ12300形も甲乙つけ難い存在である。 タキ12300は昭和43年9月日立製の30トン積塩化ビニル専用車で、一形式一両の珍車である。 |
エアスライド装置が装備されている。従って構造的にはタキ6400形と言うより、特別編で紹介したタキ6550形に近い。タンク材質は高張力鋼で、比較のためステンレス製タンク体のタキ12400形と競作されたが、結局どちらも量産されることはなかった。 所有者は電気化学工業KK・常備駅は青海で、「十人十色」で紹介したホキ5800形と一緒に青海から吹田操にあったストックポイントへの運用に就いていた。昭和60年12月、ホキ5800形やタキ12400形と一緒に廃車となっている。 |
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●関連形式 タキ12400形12400 同時に比較製作された形式で、タンク材質が異なる。 |
■主要諸元 製造年 昭和43年9月 製造所 日立 設計比重 0.5 タンク容積 60.0m3 ●上廻り タンク形態 丸桶形 |
タンク材質 耐候性高張力鋼 タンク幅 2,660mm タンク長さ 12,440mm(外面) ●荷役方式 荷役方式 エアスライド式 |
●下廻り 台枠形式 枕梁間中梁省略形 長さ 12,400mm BC間距離 9,400mm 留置ブレーキ 両側 空気ブレーキ KD254形 台車 TR41C形 |
【写真1029】 タキ12300形12300 昭和55年9月21日 青海駅にて P:吉岡心平