吉岡心平のマーク

タム6900形6905

私有貨車

 形式
索引

タム5900形
タム7000形

 番号
ロット表

タム6903

 ページ
索引

特別編632
特別編634

●積荷
●構造

入口


 私有貨車のバリエーションが多いのは、専用種別変更による多様化もその一因である。良い例が住友化学のアクリルニトリル専用車で、タ・タム・タキの3形式をすべて他形式からの改造で賄った。具体的にはタム3050形改造のタ3800形、タム3700形改造のタム6900形、タキ5200形改造のタキ6900形で、今回はタムの例を紹介する。

 タム6900形6905は15トン積アクリルニトリル専用車で、昭和34年10月日立でタム3700形3702を改造した車両である。種車は昭和26年12月日立製の15トン積メタノール専用車で、タム3700〜02の3両ロットとして誕生した。

 タンク体は普通鋼製で、寸法は直径は1,896mm・長さ6,930mmであった。
 改造では、毒性の高い積荷に対応するため、荷役方式を空気圧を用いた上出し方式に改め、配管・弁類は箱状のプロテクタに収納した。
 台枠は種車のままで、長さは7,430mm・軸距は4,200mmと、およそトラと同寸法である。走り装置は1段リンクから、ヨンサントウで2段リンク式に改造された。

 改造時の所有者は住友化学工業KK・常備駅は新居浜であった。昭和42年12月には桜島駅常備となり、昭和48年12月に廃車となった。


●関連形式 タ3800形3801 住友化学工業KK向の11トン車、S3503日立でタ3505を改造。

        タキ6900形6910 住友化学工業KK向の30トン車、S3410にタキ5203を改造。


タム6900形6905の写真

【写真1633】 タム6900形6905 昭和44年3月25日 桜島駅にて P:坂内定比古

【坂内さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編633】051125作成R4A、070706リンク変更+R4A2、080919R4BY、110429リンク修正+R4B、130830R4C。