吉岡心平のマーク

タキ35000形36074

私有貨車

 形式
索引

タキ30200形
タキ38000形

 番号
[ロット表]

タキ36069
タキ36089

 ページ
索引

特別編631
特別編633

●積荷
●構造

入口


 タキ35000形米タンのリクエストを頂いた。米タン=タキ3000の時代は、昔話になったのね・・・

 最初に、積荷である「JP−8」の由来を解説しておこう。米軍ジェット燃料の歴史はJP−1(1944)に始まり、ワイドカットガソリン(ナフサと灯油の混合物)のJP−4(1951)が標準となった。その後、米海軍は航空母艦での危険性を低減するため、引火点の高い灯油を主体としたJP−5を開発(1953)、これに切り替えた。ベトナム戦争で、被弾後の火災減少にJP−4が有効なことが立証されたため、米空軍も灯油主体のJP−8を開発、1995には切替を完了した。なおJP−6はXB−70、JP−7はSR−71用の特殊燃料である。

 写真のタキ36074は昭和46年11月汽車東京製で、タキ36070〜74の5両ロットの一員である。時期的に見て、汽車会社製タンク車の最終作品ではないかと思われる。

 本形式は標準タンク車だけに、外観・構造の変化に乏しく、本車も両側ブレーキを装備したフェーズ2の一員として、至極標準的な形態であった。

 所有者は日本陸運産業KK・常備駅は遠江二俣で、無論のこと便宜置籍であった。昭和49年11月に前川駅常備に変わり、出光興産のガソリン輸送用としてタキ3000形などと混用されていたが、いつしか米タンの仲間入りをしたようである。


【特別編632】051123作成R4A、071125R4A2、080918R4BY。

タキ35000形36074の写真

【写真1632】 タキ35000形36074 平成17年11月19日 安善駅にて P:佐々木俊一

【佐々木さんから貴重な写真を提供して頂きました】