吉岡心平のマーク

タキ4650形4651

私有貨車

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タキ4600形
タキ4700形

 番号
ロット表


タキ4653

 ページ
索引

特別編604
特別編606

●積荷
●構造

入口


 タキ4650形は35トン積尿素樹脂接着剤専用車で、ロット表にあるように昭和41〜43年にかけて4ロット7両が製作された。メーカーはすべて富士重であった。

 タキ4651はトップナンバーと共に、昭和41年4月富士重で製作された。ユーザーである豊年製油では、同時に15トン積タムと30トン積多室タキを製作したが、このような例は珍しい。

 設計比重は1.1、タンク容積は31.8mであった。物性からはガソリンタムやタサの転用でも十分対応可能で、現に類似積荷であるユーロイドでは、タサのまま転用した例や、タサ1700形を改造したタキ5350形が存在した。

 タンク体はドーム付直円筒タイプで、材質は普通鋼、板厚は同板8mm・鏡板12mmと、石油類タンク車並みであった。寸法は直径2,050mm・長さは10,010mmで、内面処理や加熱管など特殊なものは一切有しておらず、至ってシンプルな設計であった。
 台枠は平形で、長さは10,700mm・BC間距離は7,400mm、台車はTR41Cで、これまた特記するような点は見られない。

 落成時の所有者は豊年製油KK・常備駅は清水で、下関(後に東小倉)・水島港・高島などに運用されていた。平成元年4月、社名がCIでKKホーネンコーポレーションとなったが、それも束の間で同年10月には廃車となった。


●同一専用種別 タム8900形8900 昭和41年4月富士重製の15トン車。

           タキ3850形3850 昭和41年4月富士重製の30トン車で多室構造。


■主要諸元
製造年   昭和41年4月
製造所   富士重
設計比重  1.1
タンク容積 31.8m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板8・鏡板12mm
タンク直径 2,050mm
タンク長さ 10,010mm

●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      10,700mm
BC間距離  7,400mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ4650形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
4650,4651 S4104 富士重 豊年製油KK
4652 S4111 富士重 豊年製油KK
4653,4654 S4207 富士重 豊年製油KK
4655,4656 S4304 富士重 豊年製油KK

タキ4650形4651の写真

【写真1605】 タキ4650形4651 昭和63年4月24日 水島港駅にて P:吉岡心平


【特別編605】050701作成R4A+タキ4655よりロット表を移動、060720ロット表R2、070611R4A2、071008ロット表
R3、081002R4BY、091208諸元追加+R4B。