タキ3850形3850 |
私有貨車 |
形式 |
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●積荷 |
■入口 |
タンク車ファンが興味を寄せるものに多室タンク車がある。アメリカやヨーロッパと異なり我が国での採用例は極めて少なく、僅か4形式を数えるのみであった。 タキ3850形は、昭和41年4月富士重で製作された尿素樹脂接着剤専用車で、豊年製油が生産していた「豊年レジングルー」の輸送用である。同時に15トン積2軸車のタム8900形、35トン積ボギー車のタキ4650形が製作されており、本形式はこれら三姉妹の第二子に当たる。 |
以外の3室は通気管でB室のドームと連通され、ドームはB室一箇所にしかない。荷役は上入れ下出し方式で、積込口はB室はドーム上に、他のA・C・D室はタンク体上に設置され、吐出管はタンク体と台枠の間に4本並列に設置されていた。これらの構造は写真1を良くご覧頂きたい。 落成時の所有者は豊年製油KK・常備駅は清水だったが、平成に入ると所有者は社名変更によりホーネンコーポレーションとなり、平成元年10月に廃車となった。 |
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●同一専用種別 タム8900形8900 昭和41年富士重製の15トン車。 タキ4650形4655 昭和43年富士重製の35トン車。 ●関連形式 タキ8800形8804 2室構造のタンク車で30トン積魚油専用車。 ★参考文献 私有貨車セミナー11回(RM129号) 3室構造のタキ9800形。 |
【写真1001の1】 タキ3850形3850 昭和45年6月20日 高島駅にて P:堀井純一
【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】
【写真1001の2】 タキ3850形3850 昭和58年1月5日 水島港駅にて P:吉岡心平
1室構造に改造後の写真。吐出管は仕切弁を撤去した上で蓋閉めされている。