吉岡心平のマーク

タキ7750形57775

私有貨車

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タキ7700形
タキ7800形

 番号
[ロット表]

タキ57762初代タキ57786

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特別編605
特別編607

積荷
●構造

入口


 今回は、タキ7750形35トン積カセイソーダ液専用車の中でも、保安対策後に登場した車両を取り上げる。

 タキ57775は昭和55年3月日車製で、57775〜79の5両ロットとして誕生した。

 設計比重は1.47、タンク容積は23.8m3と従来と大差ないが、保安対策により空容積を約5%増やしたため、実際のタンク体は一回り大きくなった。実際にはタンク直径は従来通りとしたので、タンク長さを延長したことになる。

 タンク体は耐候性高張力鋼板を用いた直円筒ドームレスタイプで、寸法は直径1,950mm・長さは8,990mmと、長さは保安対策前より約400mm長くなった。従来はユーザーにより設計比重

が相違したため、タンク長さはロット毎に異なっていたが、保安対策後はこの値に統一された。
 タンク内面にはお約束の厚さ3mmゴムライニング、周囲には厚さ50mmのグラスウール断熱材からなる保温キセが、それぞれ設置されていた。
 タンク踏板と手摺は保安対策で強化されているが、この辺りの作りはメーカーにより異なり、標準化の進んだ保安対策車の中で、唯一ファンを楽しませる部分となっている。
 台枠は平形で、長さは10,100mm・BC間距離は6,800mmと対策前より各々400mm長くなった。ブレーキは積空+手、台車はTR213Cであった。

 落成時の所有者は日本陸運産業KK・常備駅は笠寺であった。三井東圧や旭電化など、各社を転々としたがが、平成15年度に姿を消している。


タキ7750形57775の写真

【写真1606】 タキ7750形57775 平成元年2月12日 神栖駅にて P:吉岡心平


【特別編606】050706作成R4A、071127R4A2、081001R4BY、100721R4B。