吉岡心平のマーク

タム8900形8900

私有貨車

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タム8800形
タム9000形

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特別編146
特別編148

●積荷
●構造

入口


 タム8900形はとにかく地味なタンク車で、リクエストの理由は見当もつかない。
 閑話休題、尿素樹脂接着剤は三井の商品名が専用種別となった「ユーロイド」を含めると、豊年製油以外にも三井東圧、日本化成等がタンク車輸送していた。ところがこれ等はガソリンやホルマリン専用車の転用で賄われ、専用タンク車を新製したのは、ここに取り上げる豊年製油だけであった。

 タム8900形は15トン積尿素樹脂接着剤専用車で、昭和41年4月と11月に各1両づつ計2両が富士重で製作された。

 外観・構造は、タンク体は普通鋼製のドーム付直円筒型、荷役方式は上入れ下出し、台枠は標準的な平型と、これが特徴と言える点が何一つ無い。傾斜が浅く、タンク両端に寄ったタンク受台は当時の富士重製2軸タンク車のプラクティスである。

 所有者は豊年製油KK・常備駅は清水であった。同社製品である「豊年レジングルー」の輸送に使用され、水島港や下関でよく姿が見られたものである。写真の8900は昭和54年6月、8901は昭和55年4月にそれぞれ廃車され、本形式は形式消滅した。


●同一専用種別 タキ3850形3850 昭和41年富士重製の30トン車で多室構造。

           タキ4650形4655 昭和43年富士重製の35トン車。


タム8900形8900の写真

【写真1147】 タム8900形8900 昭和52年3月3日 栄町駅にて P:吉岡心平


【特別編147】020112作成、040110R4、040525R4A、070914R4A2、090426R4BY、131022R4C。