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タキ4650形4655

私有貨車

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タキ4600形
タキ4700形

 番号
ロット表

タキ4653

 ページ
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特別編241
特別編243

●積荷
●構造

入口


 今回は、タム8900・タキ3850の両形式と「豊年レジングルー」輸送車トリオを構成した、タキ4650形を解説する。

 タキ4650形は35トン積尿素樹脂接着剤専用車で昭和41〜43年に4ロット7両が富士重で製作された。

 タキ4655は昭和43年4月製で、4656と共に最終ロットを構成する。設計比重は1.1と水より重く、このためタンク容積は31.6mと小さい。
 外観・構造は石油類専用車に酷似し、タンク体は普通鋼製のドーム付直円筒型である。その割

には近代的に見えるのは、タンク受台が押え金方式になっているためだろうか。
 台枠は平台枠で、ブレーキは両側+積空、台車は通常のTR41Cであった。

 落成時の所有者は豊年製油KK・常備駅は清水であった。同社は油を絞った跡の大豆滓の有効利用として、接着剤事業に乗り出したと言われているが、タンク車輸送したのは合成品の「豊年レジングルー」で、水島港や下関、そして高島貨物駅など各地で良く見かけた。平成元年4月に社名はホーネンコーポレーションに代わったが、その半年後の平成元年10月に廃車となった。


●同一専用種別 タム8900形8900 昭和41年4月富士重製の15トン車。

           タキ3850形3850 昭和41年4月富士重製の30トン車で多室構造。


■主要諸元
製造年   昭和43年4月
製造所   富士重
設計比重   1.1
タンク容積  31.8m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板8・鏡板12mm
タンク直径 2,050mm
タンク長さ  10,010mm

●荷役方式
荷役方式  上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ       10,260mm
BC間距離   7,260mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD254形積空
台車       TR41C形

タキ4650形4655の写真

【写真1242】 タキ4650形4655 昭和50年3月1日 下関駅にて P:吉岡心平


【特別編242】020720作成、031228ロット表追加+R4、050409R4A、050701タキ4651にロット表を移動+リンク
追加、070611R4A2、081229R4BY、091208諸元追加+R4B、131109R4C。