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タ1形25 |
私有貨車 |
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番号 |
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●積荷 |
■入口 |
タンク車を語る際、いの一番に出てくるのは「タ1形」だが、今回はその中でも私有貨車のトップナンバーを取り上げる。 タ1形は昭和3年の改番で7トン積タンク車(専用種別なし・石油系汎用)を纏めた形式である。創始期の石油タンク車は5〜10トン積と様々なサイズがあったが、私鉄割拠時代は有蓋車・無蓋車でさえ千差万別だったから無理からぬことであった。 創始期のタンク車を見る際、撮影された時代の見極めが重要だ。何故なら台枠・車軸などの枢要部も後天的改造の対象となっていたからだ。今回は写真は戦後の撮影で、台枠など大きく改造されている。 |
本車の車歴は複雑にして難解である。明治39年に「中村文治」で製作とされるが詳細は不明である。その後、小倉常吉所有となったようで、明治44年7月の改番時点では小倉常吉の「中5」から、ア1601初代形の1605初代となった。大正3年7月には日本石油KKに貸渡されたが、その際は「中野忠太郎より借入」とされていた。 |
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【写真1602】 タ1形25 P:吉岡心平所蔵