吉岡心平のマーク

タム5000形5094

私有貨車

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タム4900形
タム5100形

 番号
[ロット表]

タム5084
タム5096

 ページ
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特別編531
特別編533

積荷
●構造

入口


 特別編529で「味タムの5本足」をご紹介した際、「味タムは後天的改造のため、ロットだけでなく個体間の差異が大きい」と述べた。今回その好例を取り上げよう。

 タム5094は昭和28年10月汽車東京製で、誕生時は特別編529のタム5096と同一ロットであった。

 それでは写真をご覧頂こう。前出のタム5096と相違する点を列挙すれば、タンク踏板は4本足で、梯子を中心として左右対象であること、鳥籠形

手摺も同様に対象であること、ドーム中央部にはハラキリ跡は無く、鏡板にも溶接跡が無いこと、更に鏡板中央にある通気口蓋は中央が膨らんだ鋳物製であること、が挙げられる。
 これだけ相違していると、誰もがその理由を問うに違いない。種明かしをすれば、昭和37年5月新潟でタンク体を更新したのが原因なのだ。

 所有者は味の素KK・常備駅は浜川崎を振り出しに、タム5096と同様の経緯を辿った。タンク更新の甲斐もあって、平成8年7月まで生存と長寿な一両であった。


【特別編532】041013作成R4、041014リンク追加、050422R4A、070924R4A2、080914R4BY。

タム5000形5094の写真

【写真1532】 タム5000形5094 昭和56年8月16日 塩浜操駅にて P:吉岡心平