吉岡心平のマーク

タム3700形3719

私有貨車

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タム3500形
タム3800形

 番号
解説

タム3708
タム3725

 ページ
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特別編513
特別編515

積荷
●構造

入口


 ヨンサントウで「マルロ」タンク車が誕生した経緯は既に述べたが。その中には小両数だったため、写真が発見されていない形式がある。

 タム23700形もその一つで、タム3700形15トン積メタノール専用車を形式分割したものだが、タム23719が唯一の存在であった。道内の該当車がタム3719しかなかった事が原因なのだが、今回豊永写真の中で発見したのは、改番される以前の大船駅常備時代の写真である。

 タム3719は昭和29年1月若松車両製で、17〜19の3両ロットであった。メーカーとしては初のメタノール専用車だが、同社製のタム3250形を拡大したものと言って良いだろう。

 設計比重は0.8とメタノールの中では高く、タンク容積は19.0m3と小さ目である。
 タンク体は普通鋼製で、寸法は直径1,880mm・長さ7,026mmであった。大型と小型を組合せたタンク受台は若松製の特徴である。
 台枠は平形で長さ7,800mm・軸距4,000mmであった。走り装置は一段リンク式であった。

 落成時の所有者は東洋高圧工業KK・常備駅は大牟田で、昭和30年4月下関、昭和33年10月大船、昭和36年5月豊沼と次第に北へ移動していった。昭和43年8月にはタム23700形23719に改番され、直後の10月には合併により三井東圧化学KK所有となった。その後は一貫して道内で運用され、昭和57年11月に廃車となった。


タム3700形3719の写真

【写真1514】 タム3700形3719 昭和34年5月1日 大船駅にて P:豊永泰太郎

【豊永さんの貴重な写真を提供して頂きました】

隣のタ2900形2920二代は、タ3050形3057の改造車で、約4年間在籍後タ3083に再改造された。


【特別編514】040802作成R4、050411R4A、070620R4A2、070716R4A2、081227R4BY、100916R4B、
130824R4C。