吉岡心平のマーク

タム3800形3801

私有貨車

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タム3700形
タム3850形

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ロット表


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特別編250
特別編252

積荷
●構造

入口


 今回はタム100形の転用改造車を取り上げる。

 タム3800形は15トン積酢酸エチル専用車で、昭和27〜39年に3800〜02の3両が、タム100形濃硝酸専用車ないしその転用改造車からの改造で誕生した。なお、タム100形をタンク体ごと転用した酢酸エチル専用車として、9トン積のタ3600形があるが、本形式はタンク体を新製することで15トン積としたものである。

 タム3801は昭和27年12月三菱で、タ3100形3106を改造した車両である。種車はタム100形1117を昭和22年12月に改造したものである。なお、同時にタム1116の改造によりタム3800が製作されている。

 改造では、種車の純アルミ製タンク体を廃却し、普通鋼製のタンク体を新製した。内面は防食のためアルミニウムメタリコン処理されている。
 荷役方式は上出しで、液出管と空気管を持つ。本来、酢酸エチルは下出しの筈だが、伝統的に上出しが採用されて来たのに従ったためである。
 台枠以下はタム100形そのままで、軸距の割に台枠長さが長い。種車は1段リンクだったが、ヨンサントウで2段リンクに改造された。

 所有者は新日本窒素肥料KKで、常備駅は水俣であった。社名は昭和40年1月チッソKKとなった。昭和41年3月に浜五井駅に異動し、直後にチッソ石油化学KKに移籍された。昭和49年4月に廃車となった。


タム3800形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
3800 S2712 三菱▲ タム100 1116 新日本窒素肥料KK
3801 タ3100 3106
3802 S3906 日車本店▲ タム4800 4802 昭和電工KK

タム3800形3801の写真

【写真1251】 タム3800形3801 昭和46年6月27日 湘南貨物駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編251】020809作成、021104リンク変更、031230R4、050501R4A、070612R4A2、080405R4BY+
ロット表R3追加、090415R4BY、130827R4C。