吉岡心平のマーク

ホキ250形273初代

私有貨車

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▲ホキ190形
ホキ1800形

 番号
[ロット表]


ホキ285初代

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特別編514
特別編516

積荷
●構造

入口


 ホキ250形はカーバイドを積載するホッパの分割数で、4室と6室の2タイプに大別される。4室タイプは既に変形車を取上げたので、今回は標準的な6室タイプを紹介しよう。

 ホキ250形は30トン積カーバイド専用車で、昭和31〜37年に川崎・汽車・日立・富士重・三菱で98両製作された。各社共に最初に製作したのは6室だが、昭和33年三菱製のホキ279〜287を皮切りに、最終的にはすべて4室となった。

 ホキ273は昭和32年10月汽車東京製で、270〜275の6両ロットに属していた。同社が既に製作していた昭和31年製の252,253、昭和32年4月製の259〜261の増備で、外観・構造は同一である。

 車体は全鋼製の平底形で、屋根は角型であった。ホッパは長手方向に6分割され、積込口は屋根に、取出口は両側面にあった。屋根上に見える丸いものは積込口を覆う防水カバーである。
 台枠は平形で長さ12,200mm・BC間距離8,900mmであった。ブレーキはKC+手、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は日本ゼオンKK・常備駅は岩淵であった。同社カーバイトホキの大半はそのまま一生を過したが、本車と274の2両はその例外で、昭和37年10月東北開発KKに売却され、笹木野駅常備となった。昭和38年のホッパ車改番ではホキ6023となり、昭和41年11月には同駅常備のまま、社名が福島製鋼KKに変わり、昭和46年度に廃車となった。


【特別編515】040803作成R4、050423R4A、070716R4A2、090101R4BY。

ホキ250形273の写真

【写真1515】 ホキ250形273 昭和35年1月3日 岩淵駅にて P:豊永泰太郎

【豊永さんの貴重な写真を提供して頂きました】