吉岡心平のマーク

タキ40000形40042

私有貨車

 形式
索引

タキ38000形
タキ42100形

 番号
ロット表

タキ40012
タキ40061

 ページ
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特別編496
特別編498

●積荷
●構造

入口


 成田空港と私有貨車の関わりは深い。今回はパイプライン完成までの間、航空燃料の輸送に活躍したタキ40000形を取り上げる。

 タキ40000形40トン積ガソリン専用車は昭和51〜56年に140両が製作された。43系を下敷きとして、成田空港の特殊性から輸送効率より安全性を重視した設計としたもので、フレームを付けた43系と言った趣である。この設計が38系の基になったから、同系の実質的な始祖と言える。なお成田空港燃料輸送に使用されていた昭和52〜58年にかけて、専用種別は安全性を強調するため「ガソリン」から「灯油A−1」に変更されていた。

 タキ40042は昭和52年3月日車製で、昭和51年6月から52年3月にかけて製作されたタキ40002〜59の58両ロットに属している。

 耐候性高張力鋼製のタンク体は、43系と同じくF3タイプ異径胴で、板厚は胴板・鏡板共に8mmと胴板が2mm厚くされた。航空燃料の清浄度維持のため。内面には亜鉛系防食塗料の「ジンケートE」が塗装されている。寸法は両端直径2,100mm・中央直径2,750mm・長さ12,066mmと、台枠と干渉するため43系より細く、荷重は3トン小さいのにタキ43000形より164mm長い。
 台枠は側梁に300mmチャンネルを利用した中梁省略形で、長さ13,100mm・BC間距離9,500mmであった。緩衝器は大容量のRD90形、台車はタキ43000形と同じTR214Bであった。

 落成時の所有者は日本石油輸送KK・常備駅は郡山で、常備駅は昭和53年2月成田、昭和58年9月南港、同年11月名古屋南港と移り、平成9年3月に郡山に戻って現在に至る。


●関連形式 タキ38000形38000 昭和53年日車製、38系。


タキ40000形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
40000,40001 S5101 日車 日本石油輸送KK
40002〜40014 S5106 日車 日本石油輸送KK
40015〜40059 S5203 日車 日本石油輸送KK
40060〜40099 S5209 日車 日本石油輸送KK
40100〜40119 S5209〜5210 三菱 日本石油輸送KK
40120〜40139 S5603 日車 日本石油輸送KK

タキ40000形40042の写真

【写真1497】 タキ40000形40042 昭和55年1月27日 佐倉駅にて P:吉岡心平


【特別編497】040612作成R4、050413R4A、060201ロット表追加、060818ロット表R2、070902ロット表R3+R4
A2、090209R4BY、100902R4B。