|
タキ40000形40042 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
成田空港と私有貨車の関わりは深い。今回はパイプライン完成までの間、航空燃料の輸送に活躍したタキ40000形を取り上げる。 タキ40000形40トン積ガソリン専用車は昭和51〜56年に140両が製作された。43系を下敷きとして、成田空港の特殊性から輸送効率より安全性を重視した設計としたもので、フレームを付けた43系と言った趣である。この設計が38系の基になったから、同系の実質的な始祖と言える。なお成田空港燃料輸送に使用されていた昭和52〜58年にかけて、専用種別は安全性を強調するため「ガソリン」から「灯油A−1」に変更されていた。 タキ40042は昭和52年3月日車製で、昭和51年6月から52年3月にかけて製作されたタキ40002〜59の58両ロットに属している。 |
耐候性高張力鋼製のタンク体は、43系と同じくF3タイプ異径胴で、板厚は胴板・鏡板共に8mmと胴板が2mm厚くされた。航空燃料の清浄度維持のため。内面には亜鉛系防食塗料の「ジンケートE」が塗装されている。寸法は両端直径2,100mm・中央直径2,750mm・長さ12,066mmと、台枠と干渉するため43系より細く、荷重は3トン小さいのにタキ43000形より164mm長い。 落成時の所有者は日本石油輸送KK・常備駅は郡山で、常備駅は昭和53年2月成田、昭和58年9月南港、同年11月名古屋南港と移り、平成9年3月に郡山に戻って現在に至る。 |
|
●関連形式 タキ38000形38000 昭和53年日車製、38系。 |
ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 落成時の所有者 |
1 | 40000,40001 | S5101 | 日車 | 日本石油輸送KK |
2 | 40002〜40014 | S5106 | 日車 | 日本石油輸送KK |
3 | 40015〜40059 | S5203 | 日車 | 日本石油輸送KK |
4 | 40060〜40099 | S5209 | 日車 | 日本石油輸送KK |
5 | 40100〜40119 | S5209〜5210 | 三菱 | 日本石油輸送KK |
6 | 40120〜40139 | S5603 | 日車 | 日本石油輸送KK |
【写真1497】 タキ40000形40042 昭和55年1月27日 佐倉駅にて P:吉岡心平