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タキ38000形38000 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
東武の貨物列車が終焉を迎えた。同社タンカートレインには、タキ38000形が多数連結されていたが、その理由は何故だったのだろう? タキ38000形は、タキ35000形「標準タンク車」の保安対策版で、昭和52〜54に140両が製作された。 タキ35000形との比較では、荷重が1トン増え36トンになった点がメリットとして強調されるが、その反面、保安対策による自重増で換算両数は5.5に増加し、全長も430mm延長された。これは定数55の区間では、換算5.0のタキ35000形なら11両(=385トン)牽引出来るのに、本形式では10両(=360トン)しか連結出来ないことを意味し、輸送効率は明らかに低下していた。 |
形が投入されたが、東武のように軸重制限の厳しい私鉄ではそれも無理で、不人気なタキ38000形を好んで利用することになったのである。 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は新屋であった。便宜置籍と思われるが、何故選んだのだろうか。昭和53年3月には南港駅、昭和58年11月には駅名変更により名古屋南港駅常備となり、現在に至る。 |
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ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 落成時の所有者 |
1 | 38000〜38029 | S52 | 日車 | 日本石油輸送KK |
2 | 38030〜38069 | S53 | 日車 | 日本石油輸送KK |
3 | 38070〜38089 | S53 | 富士重 | 日本石油輸送KK |
4 | 38090〜38124 | S54 | 日車 | 日本石油輸送KK |
5 | 38125〜38139 | S54 | 富士重 | 日本石油輸送KK |
【写真1433】 タキ38000形38000 昭和57年7月31日 新苫小牧駅にて P:吉岡心平