吉岡心平のマーク

タキ42100形42101

私有貨車

 形式
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タキ40000形
タキ42150形

 番号
ロット表


 ページ
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特別編356
特別編358

積荷
●構造

入口


 今回紹介するタンク車は、保安度向上で生まれたタキ2100形改造車のひとつだ。
 昭和40年代末に発生した保安面から見た私有貨車の構造見直しは、石油系タンク車の臨専で輸送していた積荷に影響を及ぼすことになった。

 タキ42100形35トン積オルソクロルアニリン専用車は、昭和52年にタキ2100形から2両改造された。積荷は有機アミンの一種で、タンク車では初めてかつ本形式が唯一の形式であった。

 タキ42100と01は昭和52年7月日車でタキ22245,46から改造された。種車は番号でも判るようにタキ2100形でも最後期の車両である。製造時期以外にも、日陸所有のタキ2100形自体レアなこと、同社向で三菱製は珍しかったこと、など

不思議な点が多い。一説によれば、最初から化成品輸送への転用を目論んで造られたとの事だ。
 改造では、種車のタンク体のまま、荷役方式を従来の吐出管を用いた下出し方式から、空気圧による上出し方式に変更した。これに伴い、S字状の空気管と液出管が新設・追加されている。
 台枠は以下は種車のままで、通常の改造扱いではマストとされるタンク受台の改造やジャッキ受の変更、そして台車のコイルバネ改造は、前記したように除外されている。

 所有者は日本陸運産業KK・常備駅は浜安善であった。便宜置籍だったようで、実際には三井三池絡みで使用されていたらしいが、動いている姿は見たことがない。JRへの移行を控えた昭和61年11月に2両揃って廃車となった。


●関連形式 タキ2100形22246  種車時代の写真で、昭和39年三菱製。

        タキ42150形42150 同様な転用車の例、メタクレゾール酸専用。

        タキ42200形42203 同上、アニリン専用。


タキ42100形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
42100,42101 S5207 日車▲ タキ2100形 22245,22246 日本陸運産業KK

タキ42100形42101の写真

【写真1357】 タキ42100形42101 昭和57年3月23日 宮浦駅にて P:吉岡心平


【特別編357】030307作成、040106R4、050410R4A、070612R4A2、090502R4BY、090911ロット表R3追加、100902R4B、140227R4C。