吉岡心平のマーク

タキ23800形23812

私有貨車

 形式
索引

タキ23700形
タキ23900形

 番号
ロット表

タキ23810
タキ23814

 ページ
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特別編480
特別編482

積荷
●構造

入口


 最近の私有貨車の退潮は激しいものがある。新鋭車の象徴だった38系にも、廃車の波が押し寄せてきた。なかでもラテックス専用車は紙輸送列車廃止の影響か、その傾向が強いのである。

 タキ23800形は35トン積ラテックス専用車で、昭和47〜平成3年に34両製作された。製造時期により35系と38系とに大別され、更に38系はタンク体の異径胴形状によりフェーズAとBとに別けられる。

 タキ23812と13は昭和55年3月富士重製で、F3形異径胴タンク体が目印の38系フェーズAに属する。このグループは本形式では最多を占め、23804〜18の15両が在籍した。

 タンク体はドームレス構造のF3タイプ異径胴で、錆などの異物混入を防止するため、ステンレス鋼で作られている。寸法は両端直径1,850mm・中央直径2,300mm・長さ11,210mmであった。周囲には厚さ100mmのグラスウール断熱材と薄ステンレス板からなる保温用の「銀キセ」があった。キセの形状にメーカーの特徴があり、富士重製はなにか犀を思わせる外観である。
 台枠は38系特有の中梁省略台枠で、長さは12,250mmであった。ブレーキはKSD形積空+手、台車はTR225と標準的な構成である。

 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は南港から昭和58年8月南四日市に移った。平成15年に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和55年3月
製造所   富士重
設計比重  0.94
タンク容積 37.2m3

●上廻り
タンク形態 異径胴(F3形)ドームレス
タンク材質 ステンレス鋼
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク両端直径 1,850mm
タンク中央直径 2,300mm
タンク長さ 11,210mm
熱絶縁   グラスウール厚さ100mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   38系標準
長さ      12,250mm
BC間距離  8,850mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KSD180−254形積空
台車      TR225形

タキ23800形23812の写真

【写真1481】 タキ23800形23812 平成3年7月13日 秋田港駅にて P:吉岡心平


【特別編481】040401作成R4、050427R4A、070716R4A2、090207R4BY、110121本文修正+諸元追加+
R4B、131124R4C。