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タキ23800形23812 |
私有貨車 |
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形式 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
最近の私有貨車の退潮は激しいものがある。新鋭車の象徴だった38系にも、廃車の波が押し寄せてきた。なかでもラテックス専用車は紙輸送列車廃止の影響か、その傾向が強いのである。 タキ23800形は35トン積ラテックス専用車で、昭和47〜平成3年に34両製作された。製造時期により35系と38系とに大別され、更に38系はタンク体の異径胴形状によりフェーズAとBとに別けられる。 タキ23812と13は昭和55年3月富士重製で、F3形異径胴タンク体が目印の38系フェーズAに属する。このグループは本形式では最多を占め、23804〜18の15両が在籍した。 |
タンク体はドームレス構造のF3タイプ異径胴で、錆などの異物混入を防止するため、ステンレス鋼で作られている。寸法は両端直径1,850mm・中央直径2,300mm・長さ11,210mmであった。周囲には厚さ100mmのグラスウール断熱材と薄ステンレス板からなる保温用の「銀キセ」があった。キセの形状にメーカーの特徴があり、富士重製はなにか犀を思わせる外観である。 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は南港から昭和58年8月南四日市に移った。平成15年に廃車となった。 |
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■主要諸元 製造年 昭和55年3月 製造所 富士重 設計比重 0.94 タンク容積 37.2m3 ●上廻り タンク形態 異径胴(F3形)ドームレス |
タンク材質 ステンレス鋼 タンク板厚 胴板6・鏡板8mm タンク両端直径 1,850mm タンク中央直径 2,300mm タンク長さ 11,210mm 熱絶縁 グラスウール厚さ100mm ●荷役方式 荷役方式 上入れ上出し式 |
●下廻り 台枠形式 38系標準 長さ 12,250mm BC間距離 8,850mm 留置ブレーキ 手 空気ブレーキ KSD180−254形積空 台車 TR225形 |
【写真1481】 タキ23800形23812 平成3年7月13日 秋田港駅にて P:吉岡心平