吉岡心平のマーク

タ3050形3090

私有貨車

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タ3000二代形
タ3100形

 番号
[ロット表]

タ3076

 ページ
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特別編479
特別編481

積荷
●構造

入口


 タム100二代形の転用車は、戦中期に大量生産された車両の活用策だが、少数だが今回紹介する車両のように、戦後製車両の転用例もあった。

 タ3090は昭和39年4月にタム100形1241二代を改造した車両である。車歴上は昭和28年6月日立でタム1241初代として誕生後、昭和31年5月にメタノール専用車のタ2900形2930に改造されたが、7ケ月後にタム100形1241二代に復元された車両を、タ3050形10トン積ホルマリン専用車に再改造したものである。

 種車は、戦後に増備が再開されたタム100形の第一号車であった。所有者の住友化学は、戦中期からタム100形を保有していたが、絶対数が不足したようで、戦後は他社の余剰車を購入して糊

口を凌いだが、いよいよ出物がなくなって新製したのが、このロットだったようだ。
 タンク体はアルミ製で、胴板13mm・鏡板16mmは標準値である。寸法を戦中製と比較すれば、直径は1,476mmと66mm太く、反面長さは6,128mmと790mm短かい。 タンク受台は戦後製アルミタンク車の通例として大型のもので、両端の受台は後から追加されたように見えるが、実は落成時からのものだ。
 台枠は平形で、軸距は3,800mmと戦中製と同一だが、全長は6,700mmと900mm短縮された。走り装置は一段リンクから、ヨンサントウで2段リンク化されている。

 所有者は住友化学工業KK・常備駅は桜島であった。昭和49年1月に廃車となった。


タ3050形3090の写真

【写真1480】 タ3050形3090 昭和49年7月12日 安治川口駅にて P:吉岡心平


【特別編480】040326作成R4、041102リンク追加、050427R4A、061005リンク追加、070904R4A2、080718
R4BY、100513R4B。