吉岡心平のマーク

タキ19600形19606

私有貨車

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タキ19550形
タキ19700形

 番号
ロット表

タキ19602
タキ19609

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特別編477
特別編479

●積荷
●構造

入口


 タキ19600形は35トン積TDI専用車で、既に紹介したタキ4850形の拡大版後継車として昭和45〜55年に11両が製作された。

 タキ19603〜19607は昭和49年日車の製作で、半年前に同社が製作したタキ19602の増備である。

 外観・構造は一目で判る通り35系化成品タンク車の一員で、そのシンボルであるC3タイプ異型胴タンク体はステンレス鋼製であった。寸法は両端直径1,700mm・中央直径2,150mm・長さ10,000mmと見かけより細いが、これは周囲に厚さ175mmに達するウレタン断熱材を纏っていたためである。更にタンク体の下部外壁には角型鋼管からなる外部加熱管が設けられていた。

 ところが類似構造を持つタキ20500形で、断熱材の変質によるタンク体腐食が発生したからさあ大変、本形式も大事をとって昭和52〜53年に断熱材を175mm厚グラスウールに交換した。写真のタキ19606も、昭和52年4月日車で施行されている。
 台枠は35系標準の中梁省略形で、長さは11,200mmであった。手ブレーキ付35系の通例として、オーバーハング長は手ブレーキ側1,850mm、反対側1,700mmと非対称であった。台車は当初からTR41Eを履いていた。

 落成時の所有者は、三井東圧化学KK・常備駅は大牟田で、浮島町や名古屋港にTDIを輸送していたが、昭和63年9月に日本陸運産業KK・神栖駅常備となり、平成11年1月に廃車された。


タキ4850形のロット表


タキ19600形19606の写真

【写真1478の1】 タキ19600形19606 昭和52年11月23日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

手ブレーキの場合は、ハンドルのある端梁〜枕梁間に力が掛かるため、該部が強化されている。

タキ19600形19606の写真

【写真1478の2】 タキ19600形19606 昭和50年3月3日 宮浦駅にて P:吉岡心平

タンク体を更新する前の姿。


【特別編478】040316作成R4、050204写真1478の2追加、050504R4A、051209ロット表追加、060505リンク
変更、070720R4A2、071125本文修正、131004R4C。