吉岡心平のマーク

タキ10100形10104

私有貨車

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タキ10000形
タキ10150形

 番号
解説

タキ10100
タキ10105

 ページ
索引

特別編441
特別編443

積荷
●構造

入口


 タキ10100形は35トン積二硫化炭素専用車で、昭和42〜57年に24両が製作された。時期的に見ると、タキ5100形と平行して生産されているが、これは35トン積のため採用したタンク材質を、嫌うユーザーがいたためである。

 タキ10104は03と共に、昭和43年12月川崎で製作された。時期的に見て、ヨンサントウの強制廃車に伴う補償金で作られたのではないかと思われる。
 設計比重は1.22・タンク容積は28.7m3であった。タンク材質は耐候性高張力鋼で、一部では銅を含有するため二硫化炭素とは相性が悪いと言われていた代物である。

 タンク周囲には保冷用の厚さ50mmのグラスウール断熱材と薄鋼板製からなるキセがあった。垂直に切り立ったタンク受台は帯金方式だが、同方式の採用としては時期的に見て最後に近い。
 台枠は標準的な平形で、長さは10,500mm・BC間距離7,200mm、ブレーキ装置は積空+両側台車はTR41Cであった。

 所有者は昭和工業KK・常備駅は守山であった。越中島駅にあった東京化成品センターには良く来ていたようで、写真の様に冬場の同駅は光線状態が最良であった事も懐かしい思い出だ。会社名は、平成4年4月に東レファインケミカルKKに変わり、平成6年12月に廃車された。


■主要諸元
製造年   昭和43年12月
製造所   川崎
設計比重 1.22
タンク容積 28.7m3

●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク直径 1,950mm
タンク長さ 9,950mm
熱絶縁   厚さ50mmグラスウール

●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   幅狭平形
長さ      10,500mm
BC間距離  7,200mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD254−305形積空
台車      TR41C→TR41DS
         (第二次台車改造)

タキ10100形10104の写真

【写真1442】 タキ10100形10104 昭和49年11月27日 越中島駅にて P:吉岡心平


【特別編442】031205作成R4、040512R4、040816リンク追加、050223R4A、070707R4A2、090202R4BY、100925R4B、130908諸元追加+R4C。