吉岡心平のマーク

タキ10100形10100

私有貨車

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タキ10000形
タキ10150形

 番号
解説


タキ10104

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特別編754
特別編756

積荷
●構造

入口


 今回はタキ10100形35トン積二硫化炭素専用車の第一ロットを取り上げる。

 タキ10101は昭和42年10月川崎製で、タキ10100〜10102からなる3両ロットの一員であった。
 設計比重は1.22・タンク容積は28.7m3であった。

 タンク材質は耐候性高張力鋼で、板厚を胴板6mm・鏡板8mmに減らして軽量化し、この積荷で初めて35トン積を可能とした。タンク寸法は直径1,950mm・長さ9,950mmで、周囲には厚さ50mmのグラスウールを薄鋼板で包んだキセがあった。キセ外形はカマボコ形だが、川崎製のものは珍しい。

 荷役装置は注水による上出し方式で、従来車と同様にS字管を持つが、台枠横で下を向いて固定された接続フランジは、他に類を見ないもので。またタンク体寄りの根元は、長方形の箱に収納されている。
 台枠は通常の平形だが、台枠幅を通常より狭くして軽量化したため不安定な外観だ。このためタンク受台は垂直に切り立ち、ステップやジャッキ受は通常より張り出している。台枠長さは10,500mm・BC間距離は7,200mmであった。ブレーキはKSD254−305形積空+片側、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は四国化成工業KK・常備駅は坂出港であった。昭和62年頃に安治川口に移動し、昭和63年2月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和42年10月
製造所   川崎
設計比重 1.22
タンク容積 28.7m3

●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク直径 1,950mm
タンク長さ 9,950mm
熱絶縁   厚さ50mmグラスウール

●荷役方式
荷役方式  上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   幅狭平形
長さ      10,500mm
BC間距離  7,500mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD254−305形積空
台車      TR41C→TR41DS形
         (第二次台車改造)

【写真1755の1】 タキ10100形10100 昭和61年12月29日 美濃赤坂駅にて P:吉岡心平

晩年の姿で、液出管・注水管の弁装置箱が改造されている。

タキ10100形10101の写真

【写真1755の2】 タキ10100形10101 昭和50年11月23日 益田駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編755】070227作成R4A、070604ロット表をロットブック22より移設、070707R4A2、071125ロット表R3、080408ロット表を形式編23に移動、080926R4BY、081212写真1755の1を追加+表題をタキ10100に変更、130827諸元追加+R4C。