吉岡心平のマーク

タキ9000形9000

私有貨車

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タキ8950形
タキ9050形

 番号
解説


タキ9002

 ページ
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特別編411
特別編413

積荷
●構造

入口


 思い起こせば、レイルマガジンへの初投稿が本形式だ。最早一昔前の出来事である・・・

 タキ9000形は35トン積クロロホルム専用車で、昭和36〜56年に23両が製作された。製造時期により外観・構造が大きく変わったため、ファンの中では変化に富んだ形式として有名である。

 タキ9000は我国クロロホルムタンク車の第一号として、昭和36年11月に富士重で製作された。私有貨車の積荷となったメタン塩素化物の中では、クロロホルムはタンク車化が最も遅い。
 タンク体はステンレス鋼製で、直径1,850mm

・長さ9,010mmでドーム付であった。周囲には保冷のため厚さ100mmのスチロポール断熱材と薄鋼板製のキセがあった。
 積荷は水分と反応して腐食性の塩酸を生ずるため、タンク内に流入する空気を除湿するための乾燥箱と、荷卸しの際、残った積荷を洗い流すための洗浄管を装備していた。
 台枠は平形で、長さ9,900mm・BC間距離6,600mmであった。台車はTR41Cである。

 所有者は信越化学工業KK・常備駅は黒井であった。晩年はフロンガスの悪玉化で、余剰化していたようである。平成10年1月に廃車となった。


●関連形式 タキ6800形 昭和3604富士重製で30トン塩化メチレン専用、三井化学工業KK向。


【特別編412】030818作成、031219R4、040128R4、050305リンク追加+R4A、050315リンク変更、051215

ロット表追加、060712ロット表R2、070919R4A2、081202ロット表R3+表修正、081206R4BY、081218ロット表を形式編32に移設。

タキ9000形9000の写真

【写真1412】 タキ9000形9000 昭和49年9月25日 黒井駅にて P:吉岡心平