吉岡心平のマーク

タム9400形9403

私有貨車

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タム9300形
タム9500形

 番号
ロット表

タム9400
タム9406

 ページ
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特別編410
特別編412

積荷
●構造

入口


 ヨンサントウはさまざまな影響を私有貨車に及ぼしたが、中でも割を食ったのは2軸タンク車で、これ以降は製造禁止となった。そこで代替として軽荷重ボギー車が作られることになったが、その代表形式が、今回紹介するタム9400形である。

 タム5000形15トン積塩酸専用車のボギー車版として開発されたのが本形式で、昭和45〜49年に5両製作された。

 タム9403と04の2両は昭和49年三菱製の最終ロットで、昭和45年に日立で製作されたタム9400,01の増備であった。
 設計比重は1.16・タンク容積は12.9m3であった。タンク体は台枠寸法に合せて直径1,550

mm・長さ7,360mmとやけに細長くなり、内面には厚さ5mmゴムライニングが施されていた。直径1,000mmのドームは頂部がフランジ構造とされ、液出管・空気管・安全弁などはまとめてここに設置された。タンク踏板は強化形である。
 台枠は標準化のためタキ5450形と同一寸法のものとなり、長さ8,960mm・BC間距離5,660mmである。ブレーキは空気+両側、台車はTR41Eだが、軽量車のため「−8」とされ、通常のものよりオイルダンパが短い。

 所有者は東洋曹達工業KK・常備駅は周防富田で、岩国や宇部港などに運用されていた。その後、会社名は東ソーKK・常備駅名は新南陽にそれぞれ変更された。今なお現役のようである。


●関連形式 タム9800形9801 良く似たボギーアミノ酸専用車。昭和55年日車製。


【特別編411】030814作成、040327R4、050225リンク追加、050504R4A、050607ロット表追加、060604
ロット表をタム9400に移設、060810リンク追加、070722R4A2、080524R4BY。

タム9400形9403の写真

【写真1411】 タム9400形9403 昭和50年2月28日 周防富田駅にて P:吉岡心平