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タキ9300形9300

私有貨車

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タキ9250形
タキ9350形

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特別編412
特別編414

●積荷
●構造

入口


 「亜硫酸パルプ廃液」と言えば、古くはカセイソーダ液からの転用車、最近はガソリン・石油類タンク車からの臨専運用を思い浮かべるが、少数ながらもプロパーの新製車が存在した。

 タキ9300形は30トン積亜硫酸パルプ廃液専用車で、昭和37年3月富士重で2両製作された。既に紹介したタム4900形4905と共に、数少ない新製車である。
 設計比重は1.28・タンク容積は23.5m3で、古いカセイソーダ液専用車とほぼ同一である。

 タンク体はドーム付の直円筒タイプで、材質は普

通鋼製で直径は1,900mm・長さは8,560mmであった。
 荷役方式はマンホールと吐出管による通常の上入れ下出し方式で、写真に見える細いS字管は荷卸しをアシストするための空気管だ。
 台枠は平形、、台車もTR41Cで、個性に乏しい形式であった。

 落成時の所有者は三井金属鉱業KK・常備駅は大牟田であった。昭和46年12月に山陽パルプKK・岩国駅常備に移り、会社名は翌年4月に山陽国策パルプKKに変わった。昭和63年5月に廃車となった。


●同一専用種別 タム4900形4905 昭和34年若松車両製、同形式で唯一の新製車。

           タム4900形4909 同一専用種別のタムで戦災復旧車。

           タキ9350形9350 同一専用種別のタキで、タキ400形415の改造車。


【特別編413】030822作成、031220R4、050413R4A、070919R4A2、090212R4BY。

タキ9300形9300の写真

【写真1413】 タキ9300形9300 昭和57年3月20日 岩国駅にて P:吉岡心平