吉岡心平のマーク

タキ10000形10024

私有貨車

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タキ9900形
タキ10100形

 番号
解説

タキ10020
タキ10032

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特別編387
特別編389

●積荷
構造

入口


 今回は、村松さんお尋ねのタキ10000形の円筒形ドーム車を取り上げる。

 タンク車の歴史は標準化の歴史であり、時代が新しくなる程変化に乏しくなる。この観点から見ると、タキ10000形の属する10系タンク車は、タキ3000形と35系標準タンク車の狭間に位置し、基本設計は統一されていたが、細部は製作者の裁量に任されていた。今回の例の円筒形ドームは、川崎製のタキ10000形の特徴だったのである。

 タキ10024は昭和39年3月川崎製で、10023と2両が同一ロットである。発注主の昭石は、注文を複数メーカーに分散する癖があり、この時も10両を新潟3・東急2・汽車3・川崎2に分割した。

 タンク体は直径2,200mm・長さ11,300mmで、直径は他社製と同じだか、長さは約80mm長い。問題のドームは長さ1,780mm・幅1,370mmの小判形から、直径1,700mmの円筒形になった。寸法的には99系のドームと共通で、川崎の場合同時期に99系も製作していたから、パーツを共通化したことが原因と思われる。
 台枠は高張力鋼をハット形に成型した10系特有のもので、長さ12,000mmは他社製と変わらない。台車はTR41Cである。

 所有者は昭和石油KK・常備駅は東新潟港であった。シエルとの統合に際し、昭和59年8月、常備駅はそのままで日本石油輸送KK所有となった。平成13年4月に廃車となった。


タキ10000形10024の写真

【写真1388】 タキ10000形10024 昭和51年7月26日 新津駅にて P:吉岡心平


【特別編388】030604作成、030627リンク追加、040527R4、050223R4A、070404リンク追加、070921R4A2、080919R4BY、100925R4B。