吉岡心平のマーク

タキ18000形18000

私有貨車

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タキ17900形
タキ18100形

 番号
ロット表


タキ18011

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特別編24
特別編26

●積荷
●構造

入口


 京都の斎藤さんから、タキ18000形のリクエストを頂いた。小学生の時、向日町での貨車見物でご覧になったそうである。

 タキ18000形は39トン積の白土液専用車で、昭和44年から45年にかけて15両が富士重で製作された。積荷は文字通り「白い土」を水に分散・懸濁させたもので、製紙用の表面塗工剤として使用されるものである。

 タキ18000は、昭和44年12月富士重で5両作られたタイプ1のトップナンバーである。
 基本構造はたまたま35系タンク車の最盛期であったことから、これを踏襲した。設計比重は1.4と大きく、タンク容積は27.8mと小さい。タンク材質は耐候性高張力鋼で、内面はエポキシ樹脂塗装が施されている。タンク寸法は両端直径1,750mm・中央直径2,200mm、長さは9,150mmといささか細目だが、これは規程上の制限(車体長1m当り5トン以下)により、車体長をこれ

以上短縮出来ないためだ。
 なお昭和45年製の増備車であるタイプ2は、タンク内部にあった缶体補強環をタンク外側に移したため、外観が一弁した。
 荷役装置は上入れ下出しの最もオーソドックスな構造だが、タンク体の前後各一箇所づつに、沈殿した時にタンク内部を掃除するためのマンホールが追加されている。
 台枠以下は35系標準で、長さは10,000mm・BC間距離は7,000mmであった。台車はTR41Cであった。

 所有者は王子製紙KK・常備駅は春日井で、吉永との間で運用されていた。写真は同駅を訪れた時のもので、タタキの周囲は白土で白一色だったことが思い出される。その後、昭和59年2月の改正でヤード系輸送が廃止されたことで輸送手段を失い、その後半年間はタンクローリーで片上鉄道の片上駅まで輸送し、同駅で積込むことで輸送を継続したが、昭和62年4月に廃車となった。


●関連形式 タキ23900形のロット表 40トン車カオリン液専用車で類似用途向。


【特別編25】010215作成、010219写真1025の2と3追加、010506リンク追加、021128本文修正、030105誤記修
正、031116リンク追加、040207ロット表追加+R4、050413R4A、070402リンク変更、070821ロット表R3+R4A2、090706R4BY。


タキ18000形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
18000〜18004 S4412 富士重 王子製紙KK
18005〜18014 S4507 富士重 王子製紙KK

タキ18000形18000の写真

【写真1025の1】 タキ18000形18000 昭和58年3月20日 吉永駅にて P:吉岡心平

タキ18000形18000の社紋の写真

【写真1025の2】 タキ18000の社紋 昭和58年3月20日 吉永駅にて P:吉岡心平

タキ18000形18000の運用板の写真

【写真1025の3】 タキ18000の運用板 昭和58年3月20日 吉永駅にて P:吉岡心平

運用区間は「土山〜春日井」間になっている。