吉岡心平のマーク

タキ18200形18200

私有貨車

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タキ18100形
タキ18300形

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ロット表


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特別編261
特別編263

●積荷
●構造

入口


 四條さんのリクエストはタキ18200形で、かつて私有貨車セミナーで紹介した時は、写真が未発見だった。今回、大分の管さんから写真をご提供頂き、こうして紹介出来るのは大変喜ばしいことだ。

 タキ18200形は33トン積亜硫酸ソーダ液専用車。半端な荷重からも判るようにタサ1700形ガソリン専用車の転用改造車で、昭和44年12月に日車支店で9両が改造された。ちなみにトップナンバーの種車はタサ2965である。

 タンク体は種車のものをそのまま使用し、内部にステンレス製の加熱管装置、1位側の鏡板に点検口をそれぞれ追加した。荷役装置は上入れ下出し方式のままだが、吐出管には蒸気ジャケット

を設置した。これらの改造は積荷が20℃以下になると結晶が析出するためである。タンク受台は従来の帯金式から押え金方式に改造されている。
 台枠以下はブレーキ装置・台車を含め、種車のものをそのまま用いていた。

 所有者は住友化学工業KK・常備駅は鶴崎であった。積荷は同社の芳香族製品の合成過程で副生する亜硫酸ソーダで、山陰地区の製紙会社に、20%水溶液の形でセミケミカルパルプの溶解液原料として輸送されていた。使用期間は短く、僅か4年後の昭和48年11月に日本石油輸送KKにリースバックされ、東高島駅常備となった。その後の動静は不明だが、昭和50年4〜7月にかけて全車廃車となっている。


【特別編262】020831作成、031213R4、050501R4A、070607ロット表追加+R4A2、070819ロット表R3、080614R4BY。


タキ18200形のロット表

ロット 番号 製造年 改造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
18200〜18208 S4412▲ 日車支店 タサ1700 2965,2967,2968,2970〜2972,2974,
2979,2980
住友化学工業KK

タキ18200形18200の写真

【写真1262】 タキ18200形18200 昭和47年5月28日 鶴崎駅にて P:管和博

【管さんから貴重な写真を提供して頂きました】