吉岡心平のマーク

タム4900形4905

私有貨車

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タム4800形
タム5000形

 番号
ロット表

タム4902
タム4909

 ページ
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特別編360
特別編362

●積荷
●構造

入口


 四半世紀前、新屋駅を訪れようと秋田駅で客車列車に乗車した時のことだ。向かい側に到着した貨物列車に元レワムだったワム90000形が連結されているではないか! 悩んだ末、レワムを諦めた代償が今回の写真である。

 タム4900形は22両あったが、ただ一両を除き他形式からの改造車だった。このうち16両を占めるタム900形の改造車は、既に特別編101で紹介した。

 タム4905は昭和34年10月若松車両製で、上記したように本形式で唯一の新製車である。
 外観は、若松製のタンク車自体少ないこともあり、見かけない造りである。ドラムカン方式のドー

ムや外側に寄った受台、一体になった標記板は個々には存在するが、それらの組合せは特異だ。
 荷役方式は吐出管を用いた下出しだが、粘稠な積荷の排出をアシストするため、S字形の空気管が設置されていた。
 台枠は平形で、走り装置は初めから2段リンク式である。

 落成時の所有者は三井金属工業KK・常備駅は大牟田であった。昭和39年12月に東洋紡績KK所有となり、木津用水駅常備となった。同駅の場所が判らない方は「電車でGO・名鉄編」をプレイすることをお薦めする。更に昭和43年5月には十条製紙KK所有・新屋駅常備に変わり、昭和52年12月に廃車となった。


●同一専用種別 タキ9300形9300 昭和37年富士重製の新製車。

           タキ9350形9350 昭和39年川崎でタキ400形415を改造、戦災復旧車。


【特別編361】030316作成、040415R4、050410R4A、070610R4A2、090428R4BY。

タム4900形4905の写真

【写真1361】 タム4900形4905 昭和51年8月2日 新屋駅にて P:吉岡心平