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タキ9350形9350 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
タンク車の戦災復旧車の中でもボギー車は、比較的珍しい存在である。何故なら台枠の財源となる「長物車」は、焼失したとしても容易に復元出来るからだ。 タキ9350形は28トン積亜硫酸パルプ専用車で、昭和39年11月川崎でタキ400形415、416から改造された。種車となったタキ415は、昭和24年12月にチキ1500形を改造した戦災復旧車、同じく416はチキ3000形の復旧車である。 外観・構造は、その由来から想像されるように相当なゲテモノで、チキ1500形の台枠を切り詰めた上に、新製したタンク体を搭載した。カセイソー |
ダ時代は空気圧を用いた上出し方式だったが、亜硫酸パルプ専用に改造された時点で下出し方式に改造された。このため台枠直下に見える液出管と、吐出弁を収納する突起とが増設されている。なお台湾では、ボギー無蓋車の車体にタンク体を搭載したこの種のタンク車が、多数在籍していたことを付記しておく。 改造時の所有者は興国人絹パルプKK・常備駅は奥田で、昭和44年3月に社名変更で所有者はKK興人となった。昭和47年2月から昭和48年8月の間、常備駅は佐伯に異動している。思ったより長生きしたが、昭和50年5月、25年間の務めを無事終えて廃車となった。 |
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●同一専用種別 タム4900形4905 昭和34年10月若松車両製、同形式で唯一の新製車。 タム4900形4909 同一専用種別のタムで戦災復旧車。 タキ9300形9300 昭和37年富士重製の新製車。 【特別編42】010403作成、020205リンク追加、021128本文修正、030316リンク追加、030823リンク追加、 040207R4、050413R4A、071231R4A2、080908R4BY+ロット表R3追加。 |
ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 旧形式 | 製造所 | 落成時の所有者 |
1 | 9350,9351 | S3911 | 川崎▲ | タキ400 | 415,416 | 興国人絹パルプKK |
【写真1042】 タキ9350形9350 昭和44年8月31日 酒田港駅にて P:堀井純一
【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】