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タキ35000形35027 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
普通、試作車=トップナンバーと相場が決まっているが、中には例外も存在する。 タキ35000形は、いまさら解説の必要もあるまい。タキ9900形を筆頭とする99系魚腹形タンク車の後継として、昭和41〜48年に1,108両が量産された35トン積ガソリンタンク車である。国鉄主導のもと、車両メーカー各社で共同設計されたところから、「標準タンク車」とも呼ばれている。 タキ35027は昭和41年12月日立製で、量産前提の本形式では珍しく1ロット1両であった。外観・構造は、本形式に詳しい方なら一目で判るように、トップナンバーと同一である。その理由は詳ら |
かでないが、日立製のタキ35000形自体珍しく、次回作の登場は一年後であることから、試作車の片割れであることは明らかである。試作車は2両あり、手直しを要する車両の車籍編入が遅れたのか・・・ 様々な空想が膨らむのだ。 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は沼垂であった。編入はトップナンバーから約4ケ月後で、その後は各地を転々として使用された。写真は千鳥町を基地として、石油化学製品を輸送していた頃の姿である。平成10年12月に廃車となった。 |
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【写真1360】 タキ35000形35027 昭和57年10月3日 千鳥町駅にて P:吉岡心平