吉岡心平のマーク

タキ35000形35027

私有貨車

 形式
索引

タキ30200形
タキ38000形

 番号
[ロット表]

タキ35004
タキ35028

 ページ
索引

特別編359
特別編361

●積荷
●構造

入口


 普通、試作車=トップナンバーと相場が決まっているが、中には例外も存在する。

 タキ35000形は、いまさら解説の必要もあるまい。タキ9900形を筆頭とする99系魚腹形タンク車の後継として、昭和41〜48年に1,108両が量産された35トン積ガソリンタンク車である。国鉄主導のもと、車両メーカー各社で共同設計されたところから、「標準タンク車」とも呼ばれている。

 タキ35027は昭和41年12月日立製で、量産前提の本形式では珍しく1ロット1両であった。外観・構造は、本形式に詳しい方なら一目で判るように、トップナンバーと同一である。その理由は詳ら

かでないが、日立製のタキ35000形自体珍しく、次回作の登場は一年後であることから、試作車の片割れであることは明らかである。試作車は2両あり、手直しを要する車両の車籍編入が遅れたのか・・・ 様々な空想が膨らむのだ。
 台枠は35系特有の中梁省略タイプだが、試作タイプで、側梁形状が大きく異なっていた。ブレーキは片側+積空、台車はTR41Cであった。

 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は沼垂であった。編入はトップナンバーから約4ケ月後で、その後は各地を転々として使用された。写真は千鳥町を基地として、石油化学製品を輸送していた頃の姿である。平成10年12月に廃車となった。


タキ35000形35027の写真

【写真1360】 タキ35000形35027 昭和57年10月3日 千鳥町駅にて P:吉岡心平


【特別編360】030313作成、040415R4、050413R4A、071124R4A2、080723R4BY、100902R4B。