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タキ2600形22621 |
私有貨車 |
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●積荷 |
■入口 |
成瀬さんのリクエストは、かつて味の素が所持していたタキ2600形である。 500両以上が在籍していたタキ2600形30トン積カセイソーダ液専用車で、同社が所有したのはタキ22621〜23の僅か1ロット3両で、昭和35年10月新潟製であった。 タキ22621もその一員で、「変わった外観」となった最大の原因は、保温キセの形状のようだ。鏡板部と胴板両端部のキセを一体としたため、あたかもキセが無いように見える。このプラクティスは当時の新潟製に共通したもので、同種の例が特別編34(タム200形279)にあるので、ぜひ参照頂きたい。 |
体は通常通り空気圧による上出しだが、カセイソーダ液タンク車の通例である2本のS字管のうち、空気用がなく、その代わりドーム頂部には液入用と思われるアヤシイ配管が追加されていた。 所有者は味の素KKで、落成時の常備駅は浜川崎であったが、昭和39年3月には水江町、同5月には塩浜操と変わった。実質的には京急大師線の鈴木町脇にあった同社工場が常備場所で、浜川崎から出ていた専用線の途中に、順次新駅が出来た事による変更であった。晩年は塩酸輸送に使用されていたが、タンク車の保安度向上施策で転用不可とされたため、昭和51年9月に3両揃って廃車となった。 |
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【写真1362】 タキ2600形22621 昭和49年5月5日 塩浜操駅にて P:吉岡心平