吉岡心平のマーク

タキ2600形22621

私有貨車

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タキ2550形
タキ2700形

 番号
[ロット表]

タキ22616
タキ22640

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特別編361
特別編363

積荷
●構造

入口


 成瀬さんのリクエストは、かつて味の素が所持していたタキ2600形である。

 500両以上が在籍していたタキ2600形30トン積カセイソーダ液専用車で、同社が所有したのはタキ22621〜23の僅か1ロット3両で、昭和35年10月新潟製であった。

 タキ22621もその一員で、「変わった外観」となった最大の原因は、保温キセの形状のようだ。鏡板部と胴板両端部のキセを一体としたため、あたかもキセが無いように見える。このプラクティスは当時の新潟製に共通したもので、同種の例が特別編34(タム200形279)にあるので、ぜひ参照頂きたい。
 その次に奇妙なのは荷役配管だ。荷役方法自

体は通常通り空気圧による上出しだが、カセイソーダ液タンク車の通例である2本のS字管のうち、空気用がなく、その代わりドーム頂部には液入用と思われるアヤシイ配管が追加されていた。
 台枠は平形で、ブレーキは手+空気、台車はTR41Cから第一次改造で41Dとなっている。

 所有者は味の素KKで、落成時の常備駅は浜川崎であったが、昭和39年3月には水江町、同5月には塩浜操と変わった。実質的には京急大師線の鈴木町脇にあった同社工場が常備場所で、浜川崎から出ていた専用線の途中に、順次新駅が出来た事による変更であった。晩年は塩酸輸送に使用されていたが、タンク車の保安度向上施策で転用不可とされたため、昭和51年9月に3両揃って廃車となった。


タキ2600形22621の写真

【写真1362】 タキ2600形22621 昭和49年5月5日 塩浜操駅にて P:吉岡心平


【特別編362】030319作成、040420R4、050412R4A、070922R4A2、090502R4BY、131215R4C。