タキ18700形18701 |
私有貨車 |
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形式 |
番号 |
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●積荷 |
■入口 |
数々の化成品タンク車を輩出した35系タンク車だが、純粋の酸・アルカリの輸送用の形式は少ない。今回はその中から、タキ18700形35トン積酢酸及び無水酢酸専用車を取り上げる。 タキ18700形は昭和45〜51年に5両誕生したが、このうちタキ18700と01は昭和45年に日車支店で製作された。タキ3700形30トン車の拡大後継車だが、比較的低比重だったため、軽量化すべく35系の設計を活用したのだろう。 タンク体は35系独特のC3タイプ異径銅で、耐食のためSUS316ステンレス製であった。寸法は両端直径1,850mm・中央直径2,300mm、長さ10,120mmで、周囲には厚さ100mmのウレタンと薄鋼板からなる保温キセが、内部にはSUS316L製の加熱管が各々設置されていた。 |
荷役方式は酸・アルカリ専用車の通例として、空気加圧による上出し方式だが、ドームレスなのでドーム廻りの配管がなく、更にS字管もなかったので、一見しただけでは上出しとは判り難い。 落成時の所有者は協和発酵工業KK・常備駅は防府であったが、4ケ月後の昭和45年10月には常備駅はそのままで内外輸送KK所有となった。写真はこの時期に撮影したもので、社紋が標記されていないのが面白い。昭和54年11月にダイセルKK所有・新井駅常備に移籍し、直後の昭和55年1月に会社名がダイセル化学工業KKと変わり、現在に至る。 |
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■主要諸元 製造年 昭和45年6月 製造所 日車支店 設計比重 1.48 タンク容積 34.3m3 ●上廻り タンク形態 異径胴(C3)形ドームレス タンク材質 ステンレス鋼(SUS316) |
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm タンク両端直径 1,850mm タンク中央直径 2,300mm タンク長さ 10,120mm 熱絶縁 厚さ100mmウレタン 付帯設備 ステンレス製加熱管 ●荷役方式 荷役方式 上入れ上出し式 |
●下廻り 台枠形式 35系標準 長さ 10,920mm BC間距離 7,620mm 留置ブレーキ 両側 空気ブレーキ KSD203−254形積空 台車 TR41C形 |
ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 落成時の所有者 |
1 | 18700,18701 | S4506 | 日車支店 | 協和発酵工業KK |
2 | 18702 | S5106 | 富士重 | 内外輸送KK |
3 | 18703,18704 | S5111 | 富士重 | 日本石油輸送KK |
【写真197】 タキ18700形18701 昭和50年2月28日 周防富田駅にて P:吉岡心平