吉岡心平のマーク

タキ9900形9999

私有貨車

 形式
索引

タキ9800形
タキ10000形

 番号
解説

タキ9976
タキ19921

 ページ
索引

特別編342
特別編344

●積荷
構造

入口


 今回のリクエストは、タキ9900形のゾロ目タンク車である「9999」だ。

 タキ9900形は35トン積ガソリン専用車で、昭和37年から41年に546両が製作された。99系タンク車はいまいち人気が無いようだが、30トン積のタキ3000形と、「標準タンク車」タキ35000形の狭間にあって、一定の基準はあるものの、メーカーや時期による相違が発揮されたため興味深い形式である。丁度国電に例えれば、旧国と103系に挟まれた73系といった趣であろうか。

 タキ9999は昭和38年12月川崎製で、同一ロットには9993〜99,19900〜07の15両があり、先の5両は11月に落成した。特別編257で

のタキ19921は、メーカー違いの同期生である。
 外観・構造は99系として標準的な作りだが、川崎製99系の特徴として、運転関係標記板がタンク体に対して垂直なこと、吐出管の支えが一枚板から作られていること、等は覚えておいても損はないだろう。

 落成時の所有者は亜細亜石油KK・常備駅は新興であった。昭和39年12月にはカタカナの「アジア」となり、昭和41年8月共同石油KKとなった。常備駅は一生を通じて新興だったが、写真は水島臨海のヤードで撮影したものである。昭和61年4月に廃車となったが、僚車のうちタキ9996と19907の2両はジャパンエナジー時代まで生き延びている。


タキ9900形9999の写真

【写真1343】 タキ9900形9999 昭和52年3月3日 栄町駅にて P:吉岡心平


【特別編343】030206作成、040213R4、050430R4A、050414R4A、050908リンク追加、070612リンク変更、071028R4A2、100711R4B。