吉岡心平のマーク

タキ9900形19941

私有貨車

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タキ9800形
タキ10000形

 番号
解説

タキ19921
タキ19955

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特別編323
特別編325

積荷
構造

入口


 今回は石川さんのリクエストで、元東亜石油だったタキ9900形を取り上げる。

 タキ9900形は99系の基本となる35トン積ガソリン専用車。私有貨車の標準化の歩みと言う視点から見ると、主要寸法は統一されたが、細部にはメーカーによる裁量が残されていた時代と言える。ちなみに99系は、慣れたファンならドームのカタチと運転関係標記板、そして吐出管ステーの3点から容易にメーカーを見分けることが出来た。皆さんもCD−ROMの写真で、トライしてみては如何だろうか。

 タキ19940と41は昭和39年3月日立製で、実

際にはタキ19942〜49と同一ロットだったのを、2両だけ東亜石油所有として落成させたもののようだ。外観・構造は99系標準だが、日立製の特徴である「のっぺりしたタマネギドーム」は、覚えておいて損はないだろう。

 落成時の所有者は東亜石油KK・常備駅は浜川崎だったが、編入から僅か15日後に水江町に変った。昭和41年8月に共同石油KKとなった。この写真の見所は、東亜時代の丸形社紋板に、四角の「笛マーク」を記入したため、写真のように奇妙なスタイルになってしまった点にある。昭和57年12月に日本陸運産業KK・神栖駅と変り、昭和61年11月に廃車となった。


タキ9900形19941の写真

【写真1324】 タキ9900形19941 昭和56年8月16日 塩浜操駅にて P:吉岡心平


【特別編324】021218作成、040509R4、050414R4A、050908リンク追加、070612リンク変更、070701R4A2、091109R4B。