吉岡心平のマーク

タム20500形20547

私有貨車

 形式
索引

タム20400形
タム20800形

 番号
[ロット表]

タム20501
タム22529

 ページ
索引

特別編316
特別編318

積荷
●構造

入口


 久々に自宅を家捜ししたら、高校生の頃のネガが出てきた。一年生の冬に北海道にカマ撮りに行った時の写真である。これでも人並みにC62ニセコやD52を堪能したのだが、貨車の写真は雪と氷の影響で、まともに見えるものは少ない。

 タム20500形はヨンサントウで、タム500形の中の一段リンク車を改番して出来た形式である。このため外観・構造は、車体中央に黄帯を巻いた事を除きタム500形時代と同一だ。

 写真のタム20547はタム547として、昭和12年8月新潟で製作された。日ソ石油KK向に製作された545〜49の5両ロットの一員で、同社は戦前にソ連からの石油輸入を目論んだ破天荒な会

社であった。常備駅は新興で、昭和13年10月に会社名は共栄石油KKと変った。その後は石油製品の販売統制により、所有者は昭和16年4月に石油共販KK、昭和17年7月に石油配給統制KKと変り、戦後は石油配給KK所有の連合軍専用車を最後に、昭和24年12月に出光興産KK所有・船川港駅常備となった。その後、常備駅は本輪西に移動し、ヨンサントウを控えた昭和43年8月にタム20500形に形式変更された訳である。
 改番後は、写真のように道内の小口輸送に使用されていたが、昭和47年7月に日本化学飼料KKに売却され、函館駅常備となった。なお殆ど同じ生涯を辿った僚車であるタム549の写真が、タム3201のページにあるので、ご参照頂きたい。昭和52年4月に廃車となった。


●関連形式 タム3200形3201 同一ロットのタム549の写真を掲載。


タム20500形20547の写真

【写真1317】 タム20500形20547 昭和47年2月22日 千歳駅にて P:吉岡心平


【特別編317】021203作成、030101写真撮影日付修正、040406R4、050425R4A、071012R4A2、090317
R4BY、100731R4B、130718R4C。