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タム20400形21526 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
タム20400形はヨンサントウで、タム400形15トン積濃硫酸専用タンク車のうち、最高速度65km/hで残置された車両を、区別のため改番した形式である。 具体的にタム20400形になったのは424〜426,429,430,435〜437,488,489,1419,1493,1526,1570,1571の15両であった。本形式の特徴は北海道内封じ込め、所謂「マルロ」タンク車だったのはこのうちの僅か5両で、残る10両は本州・九州内の水俣・幸崎・磐梯町・東八幡平などに配置され、特定ローカル線区の限定運用に供されていた点である。なお当然の事だが、この場合の標記は「マルロ」ではなくただの「ロ」である。 |
タム1526は昭和23年楠木機械で製作された。同社は小型SLのメーカーだが、貨車マニアには戦中期にタム100形を製作した事で有名である。 外観・構造は細くて長い台枠上に不釣合いに短いタンク体、特徴のあるタンク受台、そして資料wでは戦災復旧車、となればタム100形復旧車と考えるのが常識だ。ところが該当する車両が見当たらないのである。戦中期の仕掛品ないし設計に基づき、一両作って見たと言うのが実は正解なのかも知れぬ。 所有者は安宅産業KK・常備駅は東室蘭で、ヨンサントウで改番された後、昭和47年3月に廃車となった。 |
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【特別編374】030426作成、040207誤記訂正、040228R4、050430R4A、070916R4A2、090416R4BY。 |
【写真1374】 タム20400形21526 昭和45年8月26日 国富駅にて P:堀井純一
【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】